捨てられた妃 めでたく離縁が成立したので出ていったら、竜国の王太子からの溺愛が待っていました
王城に戻るとロザリアの研究室が騒ついていた。世話を頼んでいたメイドとジュリアが何やら慌てた様子で、しかも俺のロザリアの姿が見えない。ザワリと神経が逆立ち嫌な汗が背中を伝っていく。
「アレス様っ! よかった、お戻りになって……」
「ジュリア、お嬢様は?」
「それが……置き手紙を残していなくなってしまったのです。実家が大変なことになっているとかで、アステル王国に戻ってしまったようで、わたしも今聞いたばかりなのです」
アステル王国に単身戻っただと!?
しかも実家が大変なことになったとは……契約の解除といい、何が起きてる?
「アレス様、ロザリア様が大変ならわたしもお手伝いします! カイルも手伝ってくれるはずよ!」
「では父と母にも伝達を頼む。俺は一足先にスレイド伯爵家へ向かう。スレイド伯爵家の場所はここだ」
そうして伯爵家の場所を記したメモをジュリアに渡してすぐに魔法で転移した。
「アレス様っ! よかった、お戻りになって……」
「ジュリア、お嬢様は?」
「それが……置き手紙を残していなくなってしまったのです。実家が大変なことになっているとかで、アステル王国に戻ってしまったようで、わたしも今聞いたばかりなのです」
アステル王国に単身戻っただと!?
しかも実家が大変なことになったとは……契約の解除といい、何が起きてる?
「アレス様、ロザリア様が大変ならわたしもお手伝いします! カイルも手伝ってくれるはずよ!」
「では父と母にも伝達を頼む。俺は一足先にスレイド伯爵家へ向かう。スレイド伯爵家の場所はここだ」
そうして伯爵家の場所を記したメモをジュリアに渡してすぐに魔法で転移した。