捨てられた妃 めでたく離縁が成立したので出ていったら、竜国の王太子からの溺愛が待っていました
太陽の光を反射してキラキラと輝くアッシュブラウンの髪に、惹き込まれるような深い緑色の瞳。ぷっくりとした熟れた果実みたいな唇は懸命に言葉を発している。
そんな彼女をみた瞬間、俺の世界は色づいた。
ドクンと大きく唸った心臓は、早鐘のように鼓動して俺の身体を熱くする。湧き上がってくる感情は強烈な独占欲と、気が狂いそうになるほどの恋情。
やっと見つけた、俺の唯一。
俺の探し求めていた番。
限界だった俺の身体は悲鳴をあげていて、情けないことにそのまま意識を手放してしまった。
俺は希少種の竜人と呼ばれる種族だ。
竜人は番を見つけて初めて大人の身体である成体へと変化する。番を伴侶にして一人前とみなされるから、ある程度の年齢になると番を探す旅に出るのが成人への通過儀礼だった。
俺も過保護な親元をあの手この手で説得して旅に出て、人間でいう十二歳くらいの子供の姿でずっと運命の番を探し続けていた。
意識を取り戻すと、ふかふかのベッドに寝かされていた。様子を見にきてくれた年配のメイドがすぐに食事を用意してくれて、体に負担のかからない食事を与えてくれた。医者も呼んでくれていたみたいで、もともと怪我していたところも手当てが済んでいる。
彼女はどこだ? 俺の愛しい番は、どこにいる?
そんな彼女をみた瞬間、俺の世界は色づいた。
ドクンと大きく唸った心臓は、早鐘のように鼓動して俺の身体を熱くする。湧き上がってくる感情は強烈な独占欲と、気が狂いそうになるほどの恋情。
やっと見つけた、俺の唯一。
俺の探し求めていた番。
限界だった俺の身体は悲鳴をあげていて、情けないことにそのまま意識を手放してしまった。
俺は希少種の竜人と呼ばれる種族だ。
竜人は番を見つけて初めて大人の身体である成体へと変化する。番を伴侶にして一人前とみなされるから、ある程度の年齢になると番を探す旅に出るのが成人への通過儀礼だった。
俺も過保護な親元をあの手この手で説得して旅に出て、人間でいう十二歳くらいの子供の姿でずっと運命の番を探し続けていた。
意識を取り戻すと、ふかふかのベッドに寝かされていた。様子を見にきてくれた年配のメイドがすぐに食事を用意してくれて、体に負担のかからない食事を与えてくれた。医者も呼んでくれていたみたいで、もともと怪我していたところも手当てが済んでいる。
彼女はどこだ? 俺の愛しい番は、どこにいる?