幸せを受け止めて~騎士団長は月夜に淑女をさらう~
王妃とクララが乗馬を楽しむようになってしばらくが経つ。
王妃が乗馬しているときにルイーザが姿を現すようになったとクララから報告を受けていたが、
ギュンターの心配するようなことは起こらず安堵していた。
(さすがにルイーザも白昼堂々と何かして来ることはないか。)
ギュンターが執務室で事務作業を行っていると、
がやがやと外が騒がしくなり始める。
何事かと思って外に出ると、ギュンターの姿に気づいた団員が声をかける。
「団長、大変です。先ほど、王城の馬場近くで銃声らしきものの音がして・・・」
団員の報告が終わるより先に、ギュンターは駆け出していた。
その後に何名かが続く。
(王妃様とクララに何かあったんじゃないんだろうな!)
この時間はちょうど2人が乗馬をしている時間だ。
本当に銃声だとしたら、2人の命が危ない・・・
全速力で王城内を駆け抜けると、一目散に馬場へと急ぐ。
ギュンターが目にしたのは、
興奮して暴れるポニーとそれをどうにか制御しようとする男、
そして馬場の外で横たわっている2人の女性の姿だった。
「王妃様、大丈夫ですか!!」
現場に駆け付けたギュンターはまずは王妃の容態を確認する。
気を失ってい入るが外傷は無さそうだ。
王妃の無事を確認すると、すぐさまクララに目を移す。
クララは意識があるようだが、身体を強く打ったのか苦しそうに息をしている。
「クララ、分かるか?」
王妃が乗馬しているときにルイーザが姿を現すようになったとクララから報告を受けていたが、
ギュンターの心配するようなことは起こらず安堵していた。
(さすがにルイーザも白昼堂々と何かして来ることはないか。)
ギュンターが執務室で事務作業を行っていると、
がやがやと外が騒がしくなり始める。
何事かと思って外に出ると、ギュンターの姿に気づいた団員が声をかける。
「団長、大変です。先ほど、王城の馬場近くで銃声らしきものの音がして・・・」
団員の報告が終わるより先に、ギュンターは駆け出していた。
その後に何名かが続く。
(王妃様とクララに何かあったんじゃないんだろうな!)
この時間はちょうど2人が乗馬をしている時間だ。
本当に銃声だとしたら、2人の命が危ない・・・
全速力で王城内を駆け抜けると、一目散に馬場へと急ぐ。
ギュンターが目にしたのは、
興奮して暴れるポニーとそれをどうにか制御しようとする男、
そして馬場の外で横たわっている2人の女性の姿だった。
「王妃様、大丈夫ですか!!」
現場に駆け付けたギュンターはまずは王妃の容態を確認する。
気を失ってい入るが外傷は無さそうだ。
王妃の無事を確認すると、すぐさまクララに目を移す。
クララは意識があるようだが、身体を強く打ったのか苦しそうに息をしている。
「クララ、分かるか?」