幸せを受け止めて~騎士団長は月夜に淑女をさらう~
気分転換に買い物でもしようとクララは街に出ることにした。
この憂鬱な気分を晴らしてくれるのは、
とびっきりの甘いスイーツだ。
東の国から伝わった”maccha”味のパフェを提供しているカフェが人気だと
アマーリアがこの前言っていた。
そこに行ってみよう。
そのカフェは平日の午前中だからか行列は出来ておらず、
待ち時間なしで入れそうだ。
クララが店に入ろうとドアに手を伸ばした時だった。
「クララさんじゃないですか。お久しぶりです。」
聞いたことのある声に振り返ると、やはりアランだ。
「まぁ、アランさん。久しぶり。えと、あなたもパフェを食べに来たの?」
「はい。今日は午前診がないので気分転換に。せっかくですからご一緒にどうです。ご馳走しますよ。」
「そんな、お気遣いなく。」
「ユーフォルビアの男にとって、女性に財布を出させるのは恥ずべきことなんですよ。ここは私の顔を立ててください。」
「じゃあお言葉に甘えて。」
アランとはクララがジゼルの護衛騎士をしていた時からの付き合いだ。
ジゼルを探して一緒にウィステリアに潜入したこともある。
彼は医学生としてマグノリアに留学していたが、卒業した後も研修医としてこの国に留まっている。
この憂鬱な気分を晴らしてくれるのは、
とびっきりの甘いスイーツだ。
東の国から伝わった”maccha”味のパフェを提供しているカフェが人気だと
アマーリアがこの前言っていた。
そこに行ってみよう。
そのカフェは平日の午前中だからか行列は出来ておらず、
待ち時間なしで入れそうだ。
クララが店に入ろうとドアに手を伸ばした時だった。
「クララさんじゃないですか。お久しぶりです。」
聞いたことのある声に振り返ると、やはりアランだ。
「まぁ、アランさん。久しぶり。えと、あなたもパフェを食べに来たの?」
「はい。今日は午前診がないので気分転換に。せっかくですからご一緒にどうです。ご馳走しますよ。」
「そんな、お気遣いなく。」
「ユーフォルビアの男にとって、女性に財布を出させるのは恥ずべきことなんですよ。ここは私の顔を立ててください。」
「じゃあお言葉に甘えて。」
アランとはクララがジゼルの護衛騎士をしていた時からの付き合いだ。
ジゼルを探して一緒にウィステリアに潜入したこともある。
彼は医学生としてマグノリアに留学していたが、卒業した後も研修医としてこの国に留まっている。