幸せを受け止めて~騎士団長は月夜に淑女をさらう~
「王妃、こちらの方たちは?」
ユリウスがジゼルに声をかける。
ユリウスも状況がいまいち掴めていないようだった。
「ユリウス様、こちらのお2人は私の命の恩人なのです。」
「王妃様、命の恩人だなんて滅相もない。」
「ルイーザの手先から脱出した私に手を差し伸べてくれました。この方たちがいなければ、私はどうなっていたか分かりません。ご夫人に譲っていただいた馬は今でも元気なんですよ。」
ジゼルはそう言うと、護衛が手綱を引いていたソテルを指さす。
「まぁ、あんなに小さかったあの子がこんなに立派になって。王妃様の馬になるなんて運命は分からないものだね。」
少年と女性が鼻のあたりを撫でてやるとソテルも嬉しそうだ。
「そうか、あなた方が王妃の命を救ってくれたのか。私からも礼を言わせていただく。」
ユリウスが頭を下げるので、夫人は大慌てだ。
「次お会いすることがあればお礼をすると約束しました。その約束を果たしたいのです。何か希望はありますか?私ができることならなんでもします。」
王妃の申し出に女性はぶんぶんと首を振る。
「こうして元気なお姿を見せてくださっただけで十分です。」
「そんな、それでは私の気持ちが済まないのです。」
なおも食い下がるジゼルに女性も困ってしまっていた。
ユリウスがジゼルに声をかける。
ユリウスも状況がいまいち掴めていないようだった。
「ユリウス様、こちらのお2人は私の命の恩人なのです。」
「王妃様、命の恩人だなんて滅相もない。」
「ルイーザの手先から脱出した私に手を差し伸べてくれました。この方たちがいなければ、私はどうなっていたか分かりません。ご夫人に譲っていただいた馬は今でも元気なんですよ。」
ジゼルはそう言うと、護衛が手綱を引いていたソテルを指さす。
「まぁ、あんなに小さかったあの子がこんなに立派になって。王妃様の馬になるなんて運命は分からないものだね。」
少年と女性が鼻のあたりを撫でてやるとソテルも嬉しそうだ。
「そうか、あなた方が王妃の命を救ってくれたのか。私からも礼を言わせていただく。」
ユリウスが頭を下げるので、夫人は大慌てだ。
「次お会いすることがあればお礼をすると約束しました。その約束を果たしたいのです。何か希望はありますか?私ができることならなんでもします。」
王妃の申し出に女性はぶんぶんと首を振る。
「こうして元気なお姿を見せてくださっただけで十分です。」
「そんな、それでは私の気持ちが済まないのです。」
なおも食い下がるジゼルに女性も困ってしまっていた。