幸せを受け止めて~騎士団長は月夜に淑女をさらう~
「それなら王妃様、またうちの牛乳飲んでいってよ。王妃様が飲んでくださったって宣伝できれば、うちの牛乳もっと人気出るからさ。」
母親の助け舟を出すかのように、少年が悪戯っぽく笑って提案する。
「じゃあ、いただこうかしら。」
「私もいただこう。」
王妃のみならず国王も飲んでいただけるとなって、女性は大慌てだ。
「上等なマグが確か納屋の中に・・・」
そんなことを言いながらあたふたとキッチンの方に走っていく。
しばらくするとたくさんのマグと大きな樽に入った牛乳を持って帰ってきた。
「搾りたてだから新鮮で美味しいよ。」
そう言いながら少年は国王と王妃にマグを渡す。
良かったら皆さんも、とギュンターやクララ、護衛達の分も振る舞ってくれた。
ギュンターもマグを受け取ると、グイっといっぱい飲み干す。
確かに美味しい。搾りたてで新鮮だからなのか。
正直、牛乳なんて何を飲んでも同じだろうと思っていたが違った。
コクがあるというのか、濃厚な味わいでほんのり甘みが感じられる。
「あの時と変わらずとっても美味しいわ。ユリウス様、いかがですか?」
「本当に美味しい。すばらしい逸品だ。」
国王夫妻に褒められて少年は得意満面だった。
「ご夫人、こちらの牛乳はどちらで流通しているのでしょうか?」
ユリウスが女性に尋ねた。
「基本的には近隣の市場に卸しています。出来れば王都で販売できればいいのですが、なかなか難しくて。」
母親の助け舟を出すかのように、少年が悪戯っぽく笑って提案する。
「じゃあ、いただこうかしら。」
「私もいただこう。」
王妃のみならず国王も飲んでいただけるとなって、女性は大慌てだ。
「上等なマグが確か納屋の中に・・・」
そんなことを言いながらあたふたとキッチンの方に走っていく。
しばらくするとたくさんのマグと大きな樽に入った牛乳を持って帰ってきた。
「搾りたてだから新鮮で美味しいよ。」
そう言いながら少年は国王と王妃にマグを渡す。
良かったら皆さんも、とギュンターやクララ、護衛達の分も振る舞ってくれた。
ギュンターもマグを受け取ると、グイっといっぱい飲み干す。
確かに美味しい。搾りたてで新鮮だからなのか。
正直、牛乳なんて何を飲んでも同じだろうと思っていたが違った。
コクがあるというのか、濃厚な味わいでほんのり甘みが感じられる。
「あの時と変わらずとっても美味しいわ。ユリウス様、いかがですか?」
「本当に美味しい。すばらしい逸品だ。」
国王夫妻に褒められて少年は得意満面だった。
「ご夫人、こちらの牛乳はどちらで流通しているのでしょうか?」
ユリウスが女性に尋ねた。
「基本的には近隣の市場に卸しています。出来れば王都で販売できればいいのですが、なかなか難しくて。」