捨てられた妃 めでたく離縁が成立したので出ていったら、竜国の王太子からの溺愛が待っていました2
どうか正気を取り戻して、いつものロザリアに戻って。
動きがとまったロザリアの手を掬い上げて、細い指先に唇を落とす。
やっと俺を認識したのか、驚いた様子で深緑の瞳を見開いていた。
「アレス……? 本当にアレスなの!?」
「お待たせいたしました、お嬢様」
するとロザリアが、潤んだ瞳で俺に抱きついてきた。
人前でこんなことをしないロザリアの愛情表現を受けとめて、歓喜のあまり顔が緩むのを必死にこらえる。
「っ! これは……非常に嬉しいのですが、私からお嬢様を引き離した不埒者を処分してもよろしいですか?」
「あっ……ごめんなさい。アレスがそばにいると思ったら、もう我慢できなくて……」
「ふふっ、よろしいのです。後で飽きるほど私を堪能してください」
そう言って微笑むと、ロザリアは頬を染めて視線を逸らす。
何度も肌を重ねてきたのに、恥じらうロザリアが愛しくてたまらない。果たして俺が夜まで耐えられるのか疑問が浮かぶ。
ならばさっさと片付けて、さっさと新婚旅行へ切り替えよう。
「では、お嬢様。どのように処分いたしましょうか?」
「そうね……」
女神の采配をすべて実現するべく、俺はロザリアの言葉を待った。
動きがとまったロザリアの手を掬い上げて、細い指先に唇を落とす。
やっと俺を認識したのか、驚いた様子で深緑の瞳を見開いていた。
「アレス……? 本当にアレスなの!?」
「お待たせいたしました、お嬢様」
するとロザリアが、潤んだ瞳で俺に抱きついてきた。
人前でこんなことをしないロザリアの愛情表現を受けとめて、歓喜のあまり顔が緩むのを必死にこらえる。
「っ! これは……非常に嬉しいのですが、私からお嬢様を引き離した不埒者を処分してもよろしいですか?」
「あっ……ごめんなさい。アレスがそばにいると思ったら、もう我慢できなくて……」
「ふふっ、よろしいのです。後で飽きるほど私を堪能してください」
そう言って微笑むと、ロザリアは頬を染めて視線を逸らす。
何度も肌を重ねてきたのに、恥じらうロザリアが愛しくてたまらない。果たして俺が夜まで耐えられるのか疑問が浮かぶ。
ならばさっさと片付けて、さっさと新婚旅行へ切り替えよう。
「では、お嬢様。どのように処分いたしましょうか?」
「そうね……」
女神の采配をすべて実現するべく、俺はロザリアの言葉を待った。