捨てられた妃 めでたく離縁が成立したので出ていったら、竜国の王太子からの溺愛が待っていました2
「貴国はブルリア帝国と共謀して、私の夫を亡き者にしようと企みましたか?」
「それはない! 断じてない! ラクテウス王国にそのような無謀な謀をするわけがない!!」
「……なるほど、ではクリフの単独犯ということでしょうか? 後で嘘と発覚した際にどうなるか、よく考えてお答えください」
「それは……今耳にしたばかりの事実ゆえ、調査してみないことにははっきりと断言できん」
概ね私の満足できる回答が得られた。
ブルリア帝国との共謀でないなら、ここの王族をどうこうしようというつもりはない。この程度の脅しですべてを白状するか疑問なので、魔法誓約書を活用することにした。
「わかりました。それでは私と魔法誓約を結んでください。夫の暗殺未遂の件については互いに嘘偽りなく、誠実に対処すると」
「……わかった、それで信じてもらえるなら応じよう」
どうやらこの国の国王はまともらしい。それならば、こちらの希望だけ言ってあとは任せてもよさそうだ。
私は魔法誓約書をさっと準備して、ファステリアの国王と書面でサインを交わした。書面は青い光を放った後二通に分かれ、一通ずつ保管することになる。
「それでは早速ですが、クリフの処罰を希望します」
「それはない! 断じてない! ラクテウス王国にそのような無謀な謀をするわけがない!!」
「……なるほど、ではクリフの単独犯ということでしょうか? 後で嘘と発覚した際にどうなるか、よく考えてお答えください」
「それは……今耳にしたばかりの事実ゆえ、調査してみないことにははっきりと断言できん」
概ね私の満足できる回答が得られた。
ブルリア帝国との共謀でないなら、ここの王族をどうこうしようというつもりはない。この程度の脅しですべてを白状するか疑問なので、魔法誓約書を活用することにした。
「わかりました。それでは私と魔法誓約を結んでください。夫の暗殺未遂の件については互いに嘘偽りなく、誠実に対処すると」
「……わかった、それで信じてもらえるなら応じよう」
どうやらこの国の国王はまともらしい。それならば、こちらの希望だけ言ってあとは任せてもよさそうだ。
私は魔法誓約書をさっと準備して、ファステリアの国王と書面でサインを交わした。書面は青い光を放った後二通に分かれ、一通ずつ保管することになる。
「それでは早速ですが、クリフの処罰を希望します」