捨てられた妃 めでたく離縁が成立したので出ていったら、竜国の王太子からの溺愛が待っていました2
私の本当の目的は、帝国を仕切る皇族の交代だ。腐った頭は害でしかない。アステル王国もクライブ国王になってから、ずいぶんと暮らしやすくなったと両親も弟も話していた。
本当は皇帝やハイレットを八つ裂きにしてやりたいけれど、感情のままに手を出してしまったらこの人たちと変わらない。だから排除だけすることにしたのだ。
「なんだと!? それでは私たちはどうなるのだ!?」
「さあ? それはご自分で考えたらいかがですか? 私は最愛の夫を亡き者にしようとする愚か者を排除したいだけです」
「黙って聞いていれば、生意気なっ!! そもそもお前は竜人ではなく人間だろう!? それなのに竜人の王太子を誑かして偉そうにしおって!!」
おもむろにアレスが皇帝に近寄り、片手で襟元を掴んで持ち上げると皇帝の足はゆっくりと宙に浮いた。皇帝が息苦しさにジタバタと暴れるけれど、アレスはびくともしない。
「うがっ! かはっ……」
「おい、お前こそ誰に口を聞いているんだ? 俺の妻を侮辱するな。スピア帝国の二の舞になりたいのか?」
無表情のアレスに皇帝は口をハクハクとさせるだけで、きつく締め上げられ話せないようだ。さらに竜王様が追い込みをかける。
本当は皇帝やハイレットを八つ裂きにしてやりたいけれど、感情のままに手を出してしまったらこの人たちと変わらない。だから排除だけすることにしたのだ。
「なんだと!? それでは私たちはどうなるのだ!?」
「さあ? それはご自分で考えたらいかがですか? 私は最愛の夫を亡き者にしようとする愚か者を排除したいだけです」
「黙って聞いていれば、生意気なっ!! そもそもお前は竜人ではなく人間だろう!? それなのに竜人の王太子を誑かして偉そうにしおって!!」
おもむろにアレスが皇帝に近寄り、片手で襟元を掴んで持ち上げると皇帝の足はゆっくりと宙に浮いた。皇帝が息苦しさにジタバタと暴れるけれど、アレスはびくともしない。
「うがっ! かはっ……」
「おい、お前こそ誰に口を聞いているんだ? 俺の妻を侮辱するな。スピア帝国の二の舞になりたいのか?」
無表情のアレスに皇帝は口をハクハクとさせるだけで、きつく締め上げられ話せないようだ。さらに竜王様が追い込みをかける。