捨てられた妃 めでたく離縁が成立したので出ていったら、竜国の王太子からの溺愛が待っていました2
「あのさあ、わかっていないみたいだから言っておくけど、竜人最強なのはアレスだからね? 本来ならアレスが竜王になるところを、新婚さんだから僕が続けているだけだよ」
「ぐぎぎ……!!」
「アレスなら一時間もあれば、ブルリア帝国を焦土にしてしまうだろうねえ」
竜王様の容赦ない追い討ちの言葉に、目を剥いた皇帝は怯えて震えていた。見下していた相手の力量を測り間違え、取り返しのつかないところまで来てしまったのだ。
「もういいかしら? アレス、離してあげて」
「ごふっ! ゴホゴホゴホッ! ガハッ!」
「アレス、お願い」
「承知しました」
先ほどの待ち時間で打ち合わせしていた通り、アレスは転移魔法でアステル王国のクライブ国王を連れてきてくれた。その右手には国璽が握られている。
「えっ!? なに? アレス殿下、ここはどこですか!? なにが起きているのですか!?」
「クライブ国王、お久しぶりですね。ちょっとここにサインと国璽をいただけるかしら」
「は、ロザリア様まで……? この書類は……!?」
「細かいことは気にしないで。絶対に悪いようにはしないから」
「ぐぎぎ……!!」
「アレスなら一時間もあれば、ブルリア帝国を焦土にしてしまうだろうねえ」
竜王様の容赦ない追い討ちの言葉に、目を剥いた皇帝は怯えて震えていた。見下していた相手の力量を測り間違え、取り返しのつかないところまで来てしまったのだ。
「もういいかしら? アレス、離してあげて」
「ごふっ! ゴホゴホゴホッ! ガハッ!」
「アレス、お願い」
「承知しました」
先ほどの待ち時間で打ち合わせしていた通り、アレスは転移魔法でアステル王国のクライブ国王を連れてきてくれた。その右手には国璽が握られている。
「えっ!? なに? アレス殿下、ここはどこですか!? なにが起きているのですか!?」
「クライブ国王、お久しぶりですね。ちょっとここにサインと国璽をいただけるかしら」
「は、ロザリア様まで……? この書類は……!?」
「細かいことは気にしないで。絶対に悪いようにはしないから」