捨てられた妃 めでたく離縁が成立したので出ていったら、竜国の王太子からの溺愛が待っていました2
「セラフィーナ、お前はあのラクテウスの王太子を気に入ったようだったが、どうだ?」
「え? アレス殿下のこと? もちろん、わたくしの理想通りの王子様よ! 結婚してなければ、お父様に言って婚約者にしてもらっていたわ」
「やはりそうか、では問題ないな」
セラフィーナは意味がわからないためか、苛立ちを隠さず言葉を続けた。
「だから、なんなのよ! もう結婚してるのですもの、どうにもならないでしょう!?」
「いいか、セラフィーナ。王太子妃ロザリアはハイレットの伴侶にする。従ってお前は王太子アレスへ嫁げ。そのために建国記念パーティーで罠を張る。私の指示通りに動くのだ。できるか?」
「……本当に!? わたくしがアレス殿下の伴侶になれるの!?」
「うまく事が運べばな。だからわがままな振る舞いもほどほどにしなさい」
ぱあっと笑顔になったセラフィーナは、何度も頷き機嫌よく私の指示を聞いていた。
これでいい。これでやっともとの形に戻るだろう。
ロザリアが帝国に来れば、今度こそ帝国の終わりなき繁栄が約束されるのだ。
「え? アレス殿下のこと? もちろん、わたくしの理想通りの王子様よ! 結婚してなければ、お父様に言って婚約者にしてもらっていたわ」
「やはりそうか、では問題ないな」
セラフィーナは意味がわからないためか、苛立ちを隠さず言葉を続けた。
「だから、なんなのよ! もう結婚してるのですもの、どうにもならないでしょう!?」
「いいか、セラフィーナ。王太子妃ロザリアはハイレットの伴侶にする。従ってお前は王太子アレスへ嫁げ。そのために建国記念パーティーで罠を張る。私の指示通りに動くのだ。できるか?」
「……本当に!? わたくしがアレス殿下の伴侶になれるの!?」
「うまく事が運べばな。だからわがままな振る舞いもほどほどにしなさい」
ぱあっと笑顔になったセラフィーナは、何度も頷き機嫌よく私の指示を聞いていた。
これでいい。これでやっともとの形に戻るだろう。
ロザリアが帝国に来れば、今度こそ帝国の終わりなき繁栄が約束されるのだ。