捨てられた妃 めでたく離縁が成立したので出ていったら、竜国の王太子からの溺愛が待っていました2
「ふう、もう三曲も踊ってしまったわね」
「そろそろ貴族たちと交流しに行くか」
「そうね、飲み物も欲しわ」
「わかった。シャンパンでいいか?」
「ええ、お願い」
ダンスホールから抜け出し、アレスが飲み物を探しにいった。
まずは誰から声をかけようかと観察しながら移動していると、背後から呼び止められる。
「ロザリア様。先ほどは見事なダンスでした」
「ハイレット殿下。昨日は楽しい時間を過ごせました。本日も素敵な建国記念パーティーですわね」
「こちらこそ、楽しい時間はあっという間でした。よければ私とも踊っていただけませんか?」
そういってハイレット殿下が、右手を差し出してくる。
正直なところ喉もカラカラだし、もう少し待ってもらいたい。それにアレスのいないところでダンスに誘ってくることに、違和感を覚えた。
誠実な貴族男性なら、パートナーの不在時にダンスに誘ったりしない。あらぬ誤解を生む恐れがあるからだ。自分のためにも相手のためにも、慎重に行動するものだ。それとも皇族ともなればその辺りはあまり気にしないのか。
「そろそろ貴族たちと交流しに行くか」
「そうね、飲み物も欲しわ」
「わかった。シャンパンでいいか?」
「ええ、お願い」
ダンスホールから抜け出し、アレスが飲み物を探しにいった。
まずは誰から声をかけようかと観察しながら移動していると、背後から呼び止められる。
「ロザリア様。先ほどは見事なダンスでした」
「ハイレット殿下。昨日は楽しい時間を過ごせました。本日も素敵な建国記念パーティーですわね」
「こちらこそ、楽しい時間はあっという間でした。よければ私とも踊っていただけませんか?」
そういってハイレット殿下が、右手を差し出してくる。
正直なところ喉もカラカラだし、もう少し待ってもらいたい。それにアレスのいないところでダンスに誘ってくることに、違和感を覚えた。
誠実な貴族男性なら、パートナーの不在時にダンスに誘ったりしない。あらぬ誤解を生む恐れがあるからだ。自分のためにも相手のためにも、慎重に行動するものだ。それとも皇族ともなればその辺りはあまり気にしないのか。