捨てられた妃 めでたく離縁が成立したので出ていったら、竜国の王太子からの溺愛が待っていました2
「だって、私にとってアレスは最愛だもの。当然でしょう」
「……ここが出先でなければ、ドロドロに溶かして甘やかしたのに」
そう言って、私の髪を掬い上げて唇を落とした。
アレスの激情と色気に当てられて、腰が砕けそうになる。
「おや、お嬢様。大丈夫ですか? 少しふらついているようですが」
力が抜けそうになってなんとか踏ん張ったけど、すぐにアレスの逞しい腕に支えられた。
アレスの右手が腰に回され、抱きしめられたようになっている。これではただイチャついているカップルにしか見えない。
「あのね、さすがに出先でこんなにくっついたらダメだと思うの」
「なぜ? 私はただお嬢様を支えているだけですが?」
これは完全にいつものアレスだ。しかも私を翻弄する時のタチの悪い執事の顔になっている。だけど私も離れたくないと思っているのだから、どうしようもない。
「……ここが出先でなければ、ドロドロに溶かして甘やかしたのに」
そう言って、私の髪を掬い上げて唇を落とした。
アレスの激情と色気に当てられて、腰が砕けそうになる。
「おや、お嬢様。大丈夫ですか? 少しふらついているようですが」
力が抜けそうになってなんとか踏ん張ったけど、すぐにアレスの逞しい腕に支えられた。
アレスの右手が腰に回され、抱きしめられたようになっている。これではただイチャついているカップルにしか見えない。
「あのね、さすがに出先でこんなにくっついたらダメだと思うの」
「なぜ? 私はただお嬢様を支えているだけですが?」
これは完全にいつものアレスだ。しかも私を翻弄する時のタチの悪い執事の顔になっている。だけど私も離れたくないと思っているのだから、どうしようもない。