捨てられた妃 めでたく離縁が成立したので出ていったら、竜国の王太子からの溺愛が待っていました2
次の帝都の外れにある、ラベンダー色の屋根が特徴的な一軒家に訪れた。
蔦が建物の壁をびっしりと覆っていて、焦茶色の扉には『素材屋キララ』のプレートが掛けられている。扉には鍵がかかっておらず、「キィッ」開くと悲鳴のような音を立てた。
中に入ると、天井から吊り下げられた草花や、棚に並べられたさまざまな素材が目に入ってくる。魔物の角や牙、毛皮から木材や魔石まで揃っている。多種多様な品揃えに期待が高まった。
「なんだ、客か。なにを探してる?」
私たちは店の奥へ足を進めると、カウンターにいた店主がぶっきらぼうに声を掛けてきた。
その態度がよほど気に入らなかったのか、ハイレット様が声を荒げる。
「貴様、その態度はなんだ! 客に対して失礼だろう!」
「オレの態度が気に入らねえならとっとと出ていけ。お前らに売るもんはねえよ」
「なんだと!?」
ハイレット様はますますヒートアップして店主を怒鳴りつけた。
蔦が建物の壁をびっしりと覆っていて、焦茶色の扉には『素材屋キララ』のプレートが掛けられている。扉には鍵がかかっておらず、「キィッ」開くと悲鳴のような音を立てた。
中に入ると、天井から吊り下げられた草花や、棚に並べられたさまざまな素材が目に入ってくる。魔物の角や牙、毛皮から木材や魔石まで揃っている。多種多様な品揃えに期待が高まった。
「なんだ、客か。なにを探してる?」
私たちは店の奥へ足を進めると、カウンターにいた店主がぶっきらぼうに声を掛けてきた。
その態度がよほど気に入らなかったのか、ハイレット様が声を荒げる。
「貴様、その態度はなんだ! 客に対して失礼だろう!」
「オレの態度が気に入らねえならとっとと出ていけ。お前らに売るもんはねえよ」
「なんだと!?」
ハイレット様はますますヒートアップして店主を怒鳴りつけた。