† of Sword~剣の粛正
「過程を省略して結果を導き出すのは不可能です。数学でもそうでしょう? もしも結果だけを先に出してしまったら、必ずそれを証明しないといけない。答えと証明は一対で、式と過程も一対なんですから」
「へぇ、数学でのたとえ話か。じゃあそれに準えるとして、その一対であるものの片方を、いつまでもいつまでも放置していた場合、どんなことになる?」
「減点です。丸はもらえず、三角だらけになります。そんなもの、中途半端すぎます」
「ご名答」
ぱちぱちぱち、と白けた拍手をされる。
「君は本当に頭がいい。今ね、まさにその状態なんだよ。街のいろんなところが中途半端だ。結果ばかりが浮き彫りになっていて、対であるはずの過程が伴っていない。光には影があるように、本来なら切っても切り離せないものが、別々になってしまってる。これは一大事だ」
「へぇ、数学でのたとえ話か。じゃあそれに準えるとして、その一対であるものの片方を、いつまでもいつまでも放置していた場合、どんなことになる?」
「減点です。丸はもらえず、三角だらけになります。そんなもの、中途半端すぎます」
「ご名答」
ぱちぱちぱち、と白けた拍手をされる。
「君は本当に頭がいい。今ね、まさにその状態なんだよ。街のいろんなところが中途半端だ。結果ばかりが浮き彫りになっていて、対であるはずの過程が伴っていない。光には影があるように、本来なら切っても切り離せないものが、別々になってしまってる。これは一大事だ」