転生公爵令嬢のイチオシ!
3
放課後お兄様とリエッタと一緒にストライブ様に会いに行く。
私よりひとつ上の学年。
クラスは1~4クラスまである。
ストライブ様は1クラスだそうだから『2ー1』と書かれた教室へ向かうはずなのに通り過ぎた。
「お兄様?」
「2学年生の談話室へ向かうよ。こちらに来てくださるそうだ。そこでお待ちしよう」
お兄様が日中に話があるので時間があれば来て貰えないかと確認をしてくれていた!
「そうなのですね!お兄様、ありがとうございます」
放課後は都合が悪いかもしれないものね。
「はぁ。緊張致します…。お兄様!まずは私がお礼をお伝えしますので、見守っていてくださいませ!」
「メリアーナ様!」
リエッタが頑張れ!と手を握ってくれた。
談話室にたどり着くと、ひとりの男性に声を掛けられた。
「あの…」
「あっ!ス、ストライブ様でしょうか?」
「はい。レイ・ストライブです」
先に談話室に来て待っていてくれたようだ。
「こちらからお話しましたのに、お待たせして申し訳ございません」
兄がお詫びしてくれた。
「いえ、私も今来たばかりですので」
ニコリと笑う。
濃い茶色の髪、綺麗な濃い紫の瞳、整った顔立ち。
だけど、まだ幼く可愛いらしくもある。
背はお兄様より少し低め。
濃い茶色の髪は見ようによっては黒に近い。
前世でも少し茶色にしてる人もいたしね。
なんだか親近感があります!
そして話やすい人かも?と少しホッとした。
「ク、クリスク公爵家長女、メリアーナと申します」
お兄様もリエッタもみんなそれぞれ挨拶をした。
「…」
私が何も言わないからシーンとする。
「……」
なぜメリアーナはこんなに緊張しているの!?
ドキドキしすぎて言葉が出ないー!
なぜだー!!
リエッタが背をポンポンと叩いてくれた。
「せ、せ、せ、先日は私を保健室まで運んでくださったと、き、き、き、聞きました。本当にありがとうございました!」
緊張しすぎて一気に話してしまったー!
「クリスク公爵家の者として、メリアーナの兄として、私からもお礼をさせてください」
お兄様が私の肩を抱いて一緒にお礼を言ってくれた。
家族や元婚約者以外の男性とあまり話したことがないメリアーナは男性相手だと特に緊張する。
それにしても緊張しすぎじゃない?
「いえ、たまたま通りかかっただけです。それに当然のことをしただけなので」
いい人だったー!
それに、微笑みが可愛い…。
「!!」
ポーッとしてたらリエッタに背中をつつかれた!
「あ、あのこちら、ぜひお召し上がりくださいませ」
赤い顔でクッキーを渡す。
「…ありがとうございます」
少し頬が赤くなったストライブ様がクッキーを受け取ってくれた。
私の肩を抱いているお兄様の腕に力が入る。
「さぁ、ではそろそろ失礼しようかメリアーナ。ストライブ様、本日はお時間をいただきまして、ありがとうございました」
ペコリとお辞儀をしてストライブ様と別れた。
「とても良い方でしたね、お兄様。一緒に来てくださってありがとうございました。お礼をお伝えできましたわ」
「…」
お兄様は無言で私の手を繋いだまま、ストライブ様が帰って行った方をしばらく見ていた。
私よりひとつ上の学年。
クラスは1~4クラスまである。
ストライブ様は1クラスだそうだから『2ー1』と書かれた教室へ向かうはずなのに通り過ぎた。
「お兄様?」
「2学年生の談話室へ向かうよ。こちらに来てくださるそうだ。そこでお待ちしよう」
お兄様が日中に話があるので時間があれば来て貰えないかと確認をしてくれていた!
「そうなのですね!お兄様、ありがとうございます」
放課後は都合が悪いかもしれないものね。
「はぁ。緊張致します…。お兄様!まずは私がお礼をお伝えしますので、見守っていてくださいませ!」
「メリアーナ様!」
リエッタが頑張れ!と手を握ってくれた。
談話室にたどり着くと、ひとりの男性に声を掛けられた。
「あの…」
「あっ!ス、ストライブ様でしょうか?」
「はい。レイ・ストライブです」
先に談話室に来て待っていてくれたようだ。
「こちらからお話しましたのに、お待たせして申し訳ございません」
兄がお詫びしてくれた。
「いえ、私も今来たばかりですので」
ニコリと笑う。
濃い茶色の髪、綺麗な濃い紫の瞳、整った顔立ち。
だけど、まだ幼く可愛いらしくもある。
背はお兄様より少し低め。
濃い茶色の髪は見ようによっては黒に近い。
前世でも少し茶色にしてる人もいたしね。
なんだか親近感があります!
そして話やすい人かも?と少しホッとした。
「ク、クリスク公爵家長女、メリアーナと申します」
お兄様もリエッタもみんなそれぞれ挨拶をした。
「…」
私が何も言わないからシーンとする。
「……」
なぜメリアーナはこんなに緊張しているの!?
ドキドキしすぎて言葉が出ないー!
なぜだー!!
リエッタが背をポンポンと叩いてくれた。
「せ、せ、せ、先日は私を保健室まで運んでくださったと、き、き、き、聞きました。本当にありがとうございました!」
緊張しすぎて一気に話してしまったー!
「クリスク公爵家の者として、メリアーナの兄として、私からもお礼をさせてください」
お兄様が私の肩を抱いて一緒にお礼を言ってくれた。
家族や元婚約者以外の男性とあまり話したことがないメリアーナは男性相手だと特に緊張する。
それにしても緊張しすぎじゃない?
「いえ、たまたま通りかかっただけです。それに当然のことをしただけなので」
いい人だったー!
それに、微笑みが可愛い…。
「!!」
ポーッとしてたらリエッタに背中をつつかれた!
「あ、あのこちら、ぜひお召し上がりくださいませ」
赤い顔でクッキーを渡す。
「…ありがとうございます」
少し頬が赤くなったストライブ様がクッキーを受け取ってくれた。
私の肩を抱いているお兄様の腕に力が入る。
「さぁ、ではそろそろ失礼しようかメリアーナ。ストライブ様、本日はお時間をいただきまして、ありがとうございました」
ペコリとお辞儀をしてストライブ様と別れた。
「とても良い方でしたね、お兄様。一緒に来てくださってありがとうございました。お礼をお伝えできましたわ」
「…」
お兄様は無言で私の手を繋いだまま、ストライブ様が帰って行った方をしばらく見ていた。