転生公爵令嬢のイチオシ!
2
「今はサナエラ・オーレルよ。オーレル侯爵家長女よ」
「オーレル侯爵家のサナエラ様が田口さんでしたか!私は前田芽衣で、今はメリアーナ・クリスクです」
嘘でしょ!?
「昨日のあなたのお兄様愛が炸裂していた会話で『イチオシ』って言ったでしょ?話し方も前世の単語が使われてるし、先程のあなた達の会話でも。それで確信したわ」
「元イチオシ社出身が3人って凄いことですよね!?この世界とイチオシ社はどんな関係があるの!?」
偶然過ぎる!!
「お久し振りです。前世では横山里英で、今はリエッタ・マクラナです」
「前田さんと仲が良かった横山さんね。あなた達はイチオシ社1階の『イチオシ堂』の店舗に勤務していたわよね。この世界で、そして日本人ではないこの姿でイチオシ社の話ができるのも不思議だわ」
3人で顔を見合わせて笑ってしまった。
里英ちゃんは8歳の時に、早苗様は5歳の時に前世の記憶が戻ったそうだ。
やはり体に負担が強く数日寝込んでいたみたい。
まだ探せばイチオシ社出身が他にもいるのでは?
話は尽きないがお昼休憩の時間が終わり、そろそろ午後の授業が始まる。
今度のお休みに早苗様のお屋敷でお茶会をすることになった。
驚きすぎて前世のことばかり考えてしまい、午後の授業があまり頭に入ってこなかった。
* * * * *
帰りの馬車の中でお兄様に新しいお友達ができて、今度お茶会をすると伝えた。
「そう。新しいお友達ができたんだ。良かったね。楽しんでおいで」
お兄様は私の頭を撫でながら優しく微笑んだ。
「オーレル侯爵家か。なら大丈夫だね」
「? はい!行って参ります」
何か呟いていたが、お兄様の微笑みが美しすぎて見惚れ、そしてお茶会が楽しみすぎてニコニコしていた私はよく聞こえていなかった。
就寝前に私は裁縫をしていた。
貴族令嬢らしく刺繍?
いいえ?全く違う。
前世で私が勝手に作ったキャラクターイチオシ堂のイッチくんマスコット人形を作っている。
通学鞄に付ける用の小さいイッチくん。
ベッドで一緒に寝る時用の大きいイッチくん。
「よし!やっぱり可愛いぞー!イッチくん!久し振りだね!」
前世ではマスコットキャラクターや、ゆるキャラが大好きだった私は勝手にイッチくんを作りみんなに見せていた。
「今世でも私と一緒にいようね!イッチくん!」
完成したマスコット人形のほっぺをつついてからギュッと抱きしめた。
「オーレル侯爵家のサナエラ様が田口さんでしたか!私は前田芽衣で、今はメリアーナ・クリスクです」
嘘でしょ!?
「昨日のあなたのお兄様愛が炸裂していた会話で『イチオシ』って言ったでしょ?話し方も前世の単語が使われてるし、先程のあなた達の会話でも。それで確信したわ」
「元イチオシ社出身が3人って凄いことですよね!?この世界とイチオシ社はどんな関係があるの!?」
偶然過ぎる!!
「お久し振りです。前世では横山里英で、今はリエッタ・マクラナです」
「前田さんと仲が良かった横山さんね。あなた達はイチオシ社1階の『イチオシ堂』の店舗に勤務していたわよね。この世界で、そして日本人ではないこの姿でイチオシ社の話ができるのも不思議だわ」
3人で顔を見合わせて笑ってしまった。
里英ちゃんは8歳の時に、早苗様は5歳の時に前世の記憶が戻ったそうだ。
やはり体に負担が強く数日寝込んでいたみたい。
まだ探せばイチオシ社出身が他にもいるのでは?
話は尽きないがお昼休憩の時間が終わり、そろそろ午後の授業が始まる。
今度のお休みに早苗様のお屋敷でお茶会をすることになった。
驚きすぎて前世のことばかり考えてしまい、午後の授業があまり頭に入ってこなかった。
* * * * *
帰りの馬車の中でお兄様に新しいお友達ができて、今度お茶会をすると伝えた。
「そう。新しいお友達ができたんだ。良かったね。楽しんでおいで」
お兄様は私の頭を撫でながら優しく微笑んだ。
「オーレル侯爵家か。なら大丈夫だね」
「? はい!行って参ります」
何か呟いていたが、お兄様の微笑みが美しすぎて見惚れ、そしてお茶会が楽しみすぎてニコニコしていた私はよく聞こえていなかった。
就寝前に私は裁縫をしていた。
貴族令嬢らしく刺繍?
いいえ?全く違う。
前世で私が勝手に作ったキャラクターイチオシ堂のイッチくんマスコット人形を作っている。
通学鞄に付ける用の小さいイッチくん。
ベッドで一緒に寝る時用の大きいイッチくん。
「よし!やっぱり可愛いぞー!イッチくん!久し振りだね!」
前世ではマスコットキャラクターや、ゆるキャラが大好きだった私は勝手にイッチくんを作りみんなに見せていた。
「今世でも私と一緒にいようね!イッチくん!」
完成したマスコット人形のほっぺをつついてからギュッと抱きしめた。