転生公爵令嬢のイチオシ!
4
「た、ただ勉強してるだけなのに!やけに周りから見られているなとは思ったのよ!」
「あなたのお兄様のフレッド様にも、本人であるストライブ様にも噂は届いているでしょうね」
「そ、そんな!ストライブ様に申し訳ない!!」
どうしよう!と頭を抱えた。
「あなたの婚約者として、年齢が近く、家柄的に釣り合うご令息の筆頭といえばストライブ様よね」
何もおかしくないわよといった感じの早苗様。
「そうですよね。以前は王妃様のお話からダンテ様に決まったのですものね。それが解消されたなら次はと、当然話に上がってるはずよ」
「で、でもまだ早すぎるし!ストライブ様はその噂の想いを寄せているかもしれないと言うご令嬢と結ばれるべきでは?」
「噂でしょ?…いないかもしれないじゃない。それに可愛い人がタイプなんでしょ?ピッタリじゃない」
「そ、そうだけど…。次は自分が好きになった人と婚約したいし!やっとアイツと婚約破棄できたばっかりだし、まだ考えられないし」
震える手でお茶を飲み心を落ち着かせる。
「ストライブ様を好きになればいいんじゃない?」
「ン!グゴホッ!」
お茶が変なとこ入った!!
「まぁ、そんなにすぐに話は進まないと思いますよ。他にも候補者は出てくるはずですし」
こんな感じで今回の女子会はお開きになった。
帰りの馬車の中で盛大にため息をつく。
次にストライブ様に会う時はどうしたらいいのやら。
迷惑に思っていないかしら?
窓から街の景色を見ながら悶々と悩んだ。
* * * * *
「クリスク公爵令嬢、お待たせしました」
「ストライブ様!本日もよろしくお願いいたします」
ペコリとお辞儀をする。
今日の勉強会もいつも通りのストライブ様に見える。
…噂は聞いていないのかしら?
でも周りのオーディエンスが更に増えてきているような。
チラリとストライブ様を見る。
「どうしました?」
ストライブ様が首を少し横に傾けた。
その仕草!
うぅ!可愛い過ぎる!!
「い、いえ。なんでもありませんわ!」
いけない!お勉強よ!
キュンじゃないのよ!
集中しなきゃ!
しばらくしてお互いにキリの良いところまで勉強が進み、ふと手が止まった。
こんな時は何気ない世間話をしたりすることが多くなった。
「まぁ!ストライブ様にはご兄弟が!今は7歳なのですね!」
ええっ!ストライブ様の弟!絶っ対に可愛いわ!!
「はい。とても元気で屋敷の者がいつも追いかけていますよ」
弟さんが大好きなのが伝わる笑顔!
うっ!また可愛い!
私がその仕草に弱いと分かっていない!?
いちいちツボを押さえてくるわ!!
あざと可愛い系男子!?
笑いながらそんな話をしていると、また周りが騒がしくなってきた。
『やっぱり噂は本当なのですわ!』
『とても微笑ましいですわね』
『お似合いのおふたりですわ!』
なんだかいろいろ言われているー!
更に噂が広まっちゃう!!
これはダメだわ!
「ス、ストライブ様はあの、う、噂を聞きましたか?」
顔を赤くしつつ、少しストライブ様に近づいて小声で聞いてみた。
「噂ですか?」
ストライブ様も声を潜めて近づいてくれた。
するとなにやら周りから『キャー』とか、ざわめきとかが聞こえた気がするが、急に両肩を掴まれてうしろに引き剥がされた!
「えっ!?お兄様!?」
お兄様が迎えに来ていてうしろにいた。
ストライブ様をめちゃくちゃ睨んでる。
不機嫌MAXである。
「…ストライブ様。メリアは連れて帰ります」
強制的に図書室から連れ出された。
お兄様に手を引かれて早歩きする。
でも私はストライブ様との顔の距離の近さを思い出して顔が赤くなり、胸はドキドキしていた。
ストライブ様の綺麗な濃い紫色の瞳が頭から離れない……。
「あなたのお兄様のフレッド様にも、本人であるストライブ様にも噂は届いているでしょうね」
「そ、そんな!ストライブ様に申し訳ない!!」
どうしよう!と頭を抱えた。
「あなたの婚約者として、年齢が近く、家柄的に釣り合うご令息の筆頭といえばストライブ様よね」
何もおかしくないわよといった感じの早苗様。
「そうですよね。以前は王妃様のお話からダンテ様に決まったのですものね。それが解消されたなら次はと、当然話に上がってるはずよ」
「で、でもまだ早すぎるし!ストライブ様はその噂の想いを寄せているかもしれないと言うご令嬢と結ばれるべきでは?」
「噂でしょ?…いないかもしれないじゃない。それに可愛い人がタイプなんでしょ?ピッタリじゃない」
「そ、そうだけど…。次は自分が好きになった人と婚約したいし!やっとアイツと婚約破棄できたばっかりだし、まだ考えられないし」
震える手でお茶を飲み心を落ち着かせる。
「ストライブ様を好きになればいいんじゃない?」
「ン!グゴホッ!」
お茶が変なとこ入った!!
「まぁ、そんなにすぐに話は進まないと思いますよ。他にも候補者は出てくるはずですし」
こんな感じで今回の女子会はお開きになった。
帰りの馬車の中で盛大にため息をつく。
次にストライブ様に会う時はどうしたらいいのやら。
迷惑に思っていないかしら?
窓から街の景色を見ながら悶々と悩んだ。
* * * * *
「クリスク公爵令嬢、お待たせしました」
「ストライブ様!本日もよろしくお願いいたします」
ペコリとお辞儀をする。
今日の勉強会もいつも通りのストライブ様に見える。
…噂は聞いていないのかしら?
でも周りのオーディエンスが更に増えてきているような。
チラリとストライブ様を見る。
「どうしました?」
ストライブ様が首を少し横に傾けた。
その仕草!
うぅ!可愛い過ぎる!!
「い、いえ。なんでもありませんわ!」
いけない!お勉強よ!
キュンじゃないのよ!
集中しなきゃ!
しばらくしてお互いにキリの良いところまで勉強が進み、ふと手が止まった。
こんな時は何気ない世間話をしたりすることが多くなった。
「まぁ!ストライブ様にはご兄弟が!今は7歳なのですね!」
ええっ!ストライブ様の弟!絶っ対に可愛いわ!!
「はい。とても元気で屋敷の者がいつも追いかけていますよ」
弟さんが大好きなのが伝わる笑顔!
うっ!また可愛い!
私がその仕草に弱いと分かっていない!?
いちいちツボを押さえてくるわ!!
あざと可愛い系男子!?
笑いながらそんな話をしていると、また周りが騒がしくなってきた。
『やっぱり噂は本当なのですわ!』
『とても微笑ましいですわね』
『お似合いのおふたりですわ!』
なんだかいろいろ言われているー!
更に噂が広まっちゃう!!
これはダメだわ!
「ス、ストライブ様はあの、う、噂を聞きましたか?」
顔を赤くしつつ、少しストライブ様に近づいて小声で聞いてみた。
「噂ですか?」
ストライブ様も声を潜めて近づいてくれた。
するとなにやら周りから『キャー』とか、ざわめきとかが聞こえた気がするが、急に両肩を掴まれてうしろに引き剥がされた!
「えっ!?お兄様!?」
お兄様が迎えに来ていてうしろにいた。
ストライブ様をめちゃくちゃ睨んでる。
不機嫌MAXである。
「…ストライブ様。メリアは連れて帰ります」
強制的に図書室から連れ出された。
お兄様に手を引かれて早歩きする。
でも私はストライブ様との顔の距離の近さを思い出して顔が赤くなり、胸はドキドキしていた。
ストライブ様の綺麗な濃い紫色の瞳が頭から離れない……。