転生公爵令嬢のイチオシ!
2
「ふーん。それでまだ付き合っていないの?」
里英ちゃんが何で?って顔をしてる。
「えっと、だって…」
「攻めつつも様子を見ているのかしらね、ストライブ様」
里英ちゃんがクイズをまとめた用紙を確認している。
「けれど、メリアーナ様の近くのポジションは掴んでいるわね」
経費を計算している早苗様、なんだか生き生きしてます。
教室の中でできることを各グループ毎で作業をしている。
クラスのご令嬢が早苗様の方に用紙の束を持って近づいてきた。
「サナエラ様!こちらまとめてみました。確認をお願いいたします」
用紙を早苗様に提出する。
「……」
鋭い目つきで用紙を確認する早苗様。
パラリパラリと紙をめくる音がする。
なんだかピリピリしたオーラが漂ってきたわ。
イチオシ社時代の経理の早苗様が復活!?
ごくりと喉がなる。
あのご令嬢も不安そうに早苗様を見ているわ。
懐かしいこの雰囲気!!
「…良くできています。あとはこちらを直してまた見せてください」
早苗様の目つきが柔らかくなったわ!
「は、はい!ありがとうございます!」
ご令嬢は笑顔になって戻って行った。
よ、良かったー!!
ハラハラしてしまったわ!!
早苗様は仕事には厳しいけど、とても人望の厚い人だ。
面倒見も良く、優しい人なのだ。
クラスの皆も分かっているみたい。
日々、学園祭の準備で楽しい疲労感を感じつつ、もうすぐ完成する!
脱出ゲームの設営は職人さん達も見たことがないものだった為、不思議そうにしていたけど、里英ちゃんのマクラナ伯爵家が懇意にしている業者さんらしく『お嬢様、またおもしろい物を考えましたね』なんて言っていた。
里英ちゃんのお屋敷には他にも何があるのかな?
相変わらずライル殿下はやっぱり私がレイ様と一緒にいる時によく話掛けてくる。
楽しそうに…。
邪魔をするのが楽しいの?
レイ様もライル殿下を私に近づかせないようにいつも庇ってくれる。
逞しい背中にドキドキする。
ライル殿下はご婚約者様がいらっしゃるのよね?
その方とはどうされたのかしら。
もし、ライル殿下が私をからかっているだけではなかったら?
もし、ライル殿下からのお話があったとしたら?
隣国の王子様からのお話を断ることなんてできない。
そうしたら、レイ様とは……。
最近私はそんなことを考えてしまう。
里英ちゃんが何で?って顔をしてる。
「えっと、だって…」
「攻めつつも様子を見ているのかしらね、ストライブ様」
里英ちゃんがクイズをまとめた用紙を確認している。
「けれど、メリアーナ様の近くのポジションは掴んでいるわね」
経費を計算している早苗様、なんだか生き生きしてます。
教室の中でできることを各グループ毎で作業をしている。
クラスのご令嬢が早苗様の方に用紙の束を持って近づいてきた。
「サナエラ様!こちらまとめてみました。確認をお願いいたします」
用紙を早苗様に提出する。
「……」
鋭い目つきで用紙を確認する早苗様。
パラリパラリと紙をめくる音がする。
なんだかピリピリしたオーラが漂ってきたわ。
イチオシ社時代の経理の早苗様が復活!?
ごくりと喉がなる。
あのご令嬢も不安そうに早苗様を見ているわ。
懐かしいこの雰囲気!!
「…良くできています。あとはこちらを直してまた見せてください」
早苗様の目つきが柔らかくなったわ!
「は、はい!ありがとうございます!」
ご令嬢は笑顔になって戻って行った。
よ、良かったー!!
ハラハラしてしまったわ!!
早苗様は仕事には厳しいけど、とても人望の厚い人だ。
面倒見も良く、優しい人なのだ。
クラスの皆も分かっているみたい。
日々、学園祭の準備で楽しい疲労感を感じつつ、もうすぐ完成する!
脱出ゲームの設営は職人さん達も見たことがないものだった為、不思議そうにしていたけど、里英ちゃんのマクラナ伯爵家が懇意にしている業者さんらしく『お嬢様、またおもしろい物を考えましたね』なんて言っていた。
里英ちゃんのお屋敷には他にも何があるのかな?
相変わらずライル殿下はやっぱり私がレイ様と一緒にいる時によく話掛けてくる。
楽しそうに…。
邪魔をするのが楽しいの?
レイ様もライル殿下を私に近づかせないようにいつも庇ってくれる。
逞しい背中にドキドキする。
ライル殿下はご婚約者様がいらっしゃるのよね?
その方とはどうされたのかしら。
もし、ライル殿下が私をからかっているだけではなかったら?
もし、ライル殿下からのお話があったとしたら?
隣国の王子様からのお話を断ることなんてできない。
そうしたら、レイ様とは……。
最近私はそんなことを考えてしまう。