転生公爵令嬢のイチオシ!
教室までの道を今日のレイ様の演奏会の話をしながら歩いた。
「では演奏会楽しみにしていますね」
レイ様にまたあとでと伝える。
すると、教室の前で止まりレイ様がポツリと呟いた。
「フレッド様が羨ましいね。私にもして欲しいな」
「え? 頑張ってくださいませ!」
レイ様に手を振ってエールをおくる。
「これだよ」
「!!」
教室の前でギュッと抱きしめられてレイ様の体に包まれる。
「フフ。これで頑張れそうだよ。ではあとで講堂Aに来てね」
あんなことをしたのに爽やかに教室へと向かって行った。
レイ様ってば!こんなことして!
べ、別にレイ様だから嫌じゃないんだけど!!
むしろ、う、嬉しいような…。
それにレイ様の香りが…。
カァーッと顔がまた赤くなる。
「本日もお見事ですわね」
里英ちゃん!
「見てた?」
「皆様ご覧になっていらっしゃいましたわよ」
早苗様!
「え、皆様?」
周りを見回すと皆が顔を赤くしていた。
ここは教室前だから当たり前か。
ひー!恥ずかしい!
「リボンも可愛いね」
ライル殿下はクスクスと笑いながらお兄様のいる生徒会へと向かった。
「さて、いよいよ学園祭が始まります!私達のクラスは明日が本番です!各自明日の確認をしてから、学園祭を楽しんで来てくださいね!」
里英ちゃんが皆に伝える。
わあっ!と皆がそれぞれ動き出す。
私もこのあとはレイ様の演奏を聴きに講堂Aに行く。
明日の確認を終わらせてから、レイ様の演奏会の時間まで元イチオシ社女子達で学園内を見てまわることになっている。
教室を出たところでふと、また視線を感じた。
「…ん?」
「どうしたの?」
「なんか最近誰かに見られてるような?」
キョロキョロと周りを見る。
「特に誰もいなさそうだけど…」
ふたりもキョロキョロする。
「いっぱい人がいるからかな?」
変だなと思いつつ首を傾げていると、レイ様の声がした。
「メリアーナ!」
「!!」
タキシード姿のレイ様!!
また髪をサイドに流して大人っぽいバージョン!!
格好良いわ!
周りのご令嬢方も『きゃあ!』と色めき立つ。
「演奏の前にもう一度会いたくて…」
レイ様が私をじっと見つめる。
「レイ様?」
「…講堂Aの予約席のチケットだよ。3人分でいいかな?目印がしてあるから分かると思うよ」
「あ、ありがとうございます」
大人っぽいバージョンはパーティーを思い出すわ。
俯いてモジモジしてしまう。
「ねぇ、さっきのもう一度していい?」
レイ様が私の顔を近くで覗きこんで耳元で囁く。
「ーーッ!? ダ、ダメです!」
囁かれた耳を片手で押さえる!
「ダメなの?」
「!!」
首をコテンと傾けて聞くレイ様。
普段なら可愛い仕草なのに!
大人っぽいバージョンだから色気まで出てるわ!!
どういうこと!?
「残念。では演奏のあとでまた」
講堂へと向かったレイ様をポーッと見ていた。
そんな私を遠くから鋭い視線で見ている人がいた。
「では演奏会楽しみにしていますね」
レイ様にまたあとでと伝える。
すると、教室の前で止まりレイ様がポツリと呟いた。
「フレッド様が羨ましいね。私にもして欲しいな」
「え? 頑張ってくださいませ!」
レイ様に手を振ってエールをおくる。
「これだよ」
「!!」
教室の前でギュッと抱きしめられてレイ様の体に包まれる。
「フフ。これで頑張れそうだよ。ではあとで講堂Aに来てね」
あんなことをしたのに爽やかに教室へと向かって行った。
レイ様ってば!こんなことして!
べ、別にレイ様だから嫌じゃないんだけど!!
むしろ、う、嬉しいような…。
それにレイ様の香りが…。
カァーッと顔がまた赤くなる。
「本日もお見事ですわね」
里英ちゃん!
「見てた?」
「皆様ご覧になっていらっしゃいましたわよ」
早苗様!
「え、皆様?」
周りを見回すと皆が顔を赤くしていた。
ここは教室前だから当たり前か。
ひー!恥ずかしい!
「リボンも可愛いね」
ライル殿下はクスクスと笑いながらお兄様のいる生徒会へと向かった。
「さて、いよいよ学園祭が始まります!私達のクラスは明日が本番です!各自明日の確認をしてから、学園祭を楽しんで来てくださいね!」
里英ちゃんが皆に伝える。
わあっ!と皆がそれぞれ動き出す。
私もこのあとはレイ様の演奏を聴きに講堂Aに行く。
明日の確認を終わらせてから、レイ様の演奏会の時間まで元イチオシ社女子達で学園内を見てまわることになっている。
教室を出たところでふと、また視線を感じた。
「…ん?」
「どうしたの?」
「なんか最近誰かに見られてるような?」
キョロキョロと周りを見る。
「特に誰もいなさそうだけど…」
ふたりもキョロキョロする。
「いっぱい人がいるからかな?」
変だなと思いつつ首を傾げていると、レイ様の声がした。
「メリアーナ!」
「!!」
タキシード姿のレイ様!!
また髪をサイドに流して大人っぽいバージョン!!
格好良いわ!
周りのご令嬢方も『きゃあ!』と色めき立つ。
「演奏の前にもう一度会いたくて…」
レイ様が私をじっと見つめる。
「レイ様?」
「…講堂Aの予約席のチケットだよ。3人分でいいかな?目印がしてあるから分かると思うよ」
「あ、ありがとうございます」
大人っぽいバージョンはパーティーを思い出すわ。
俯いてモジモジしてしまう。
「ねぇ、さっきのもう一度していい?」
レイ様が私の顔を近くで覗きこんで耳元で囁く。
「ーーッ!? ダ、ダメです!」
囁かれた耳を片手で押さえる!
「ダメなの?」
「!!」
首をコテンと傾けて聞くレイ様。
普段なら可愛い仕草なのに!
大人っぽいバージョンだから色気まで出てるわ!!
どういうこと!?
「残念。では演奏のあとでまた」
講堂へと向かったレイ様をポーッと見ていた。
そんな私を遠くから鋭い視線で見ている人がいた。