転生公爵令嬢のイチオシ!
7
《大変な盛り上がりですね!皆様ありがとうございます!》
《次はメリアーナ姫を攫います!》
「え!? きゃあ!?」
「メリアーナ!!」
急にクラスメイトのご令嬢ふたりに講堂の端のセットまで連れて行かされ、そこにある椅子に私を座らせてティアラも頭に乗せられた!
そして牢の扉にそっくりな物がガシャンと閉められた!
次は何!?
遠くにレイ様がいて呆然としているのが見える。
講堂Bを思う存分に使っているわね。
広いセットだわ。
《題して『大切なお姫様を救え』の通りにメリアーナ姫がいる所まで助けに行っていただきます!!》
《知力!体力!時の運!勇者ストライブ様頑張って下さい!》
…里英ちゃん。
よく考えられるわね。
レイ様、うちのクラスの催しを見に来たばっかりに。
本当にごめんなさい!!
《デデン!問題です!》
《今回はそこから先にあるゴール地点まで走り問題を取り出して解いていただくというものですが!》
《途中には各障害物があり、クリアしながらゴールを目指します。しかし!ある障害物には特別ゲスト達が更なる敵として妨害してきます!》
《障害を乗り越え愛しのメリアーナ姫を助けられるか!?》
《障害物をクリアできなかったり、問題の答えを間違えたら最初からやり直しです》
「…これは大掛かりだね。お姫様待っていてくださいね」
レイ様が私を見た。
《ではスタート!》
そしてレイ様が颯爽と走り出した!
『ワァー!』とオーディエンスが応援している。
みんな楽しそうだ。
そりゃこの世界にこんなのなかったもんね…。
前世で言うなら障害物競争?
急に運動会みたいになってるんだけど!
平均台のような細長い棒を次々と渡ったり、ネットを潜ったり。
レイ様!気をつけて!!
でもすごいわ!
初めて見るような仕掛けばかりのはずなのに難なくクリアしていくわ!!
《勇者ストライブ様、障害物をどんどんクリアしていきます!素晴らしいですね!》
運動神経も良いのね!
「!!」
《おっと!勇者ストライブ様、足が止まりました!》
《そうです!ここで立ちはだかる敵!特別ゲストの登場です!》
《学園のご令嬢方だけではなく、ご婦人方の心も虜にしてしまう!アレックス・ヴァリテ様でーす!》
《次の障害物はヴァリテ様より先にクリアすることができれば次に進めます!》
『キャー!』『アレックス様ー!』と盛り上がる。
「アレックス…ッ!」
「こんなおもしろそうなこと、参加するしかないよね!レイ!」
客席に手を振っているヴァリテ様、楽しそう。
《ではスタート!》
腰より少し低いくらいの高さの棒がズラリと並んでいる。
いわゆるハードル走。
え?ハードル走って難しくない??
しかもこの国にないものよね?
大丈夫かしら?
胸の前でギュッと手を繋ぎ合わせて祈るように応援する。
《両者良いスタートです。ややヴァリテ様の方がリードしているか!しかし勇者ストライブ様も追いついています!両者接戦!》
《ああっ!なんとヴァリテ様!バーに足が引っ掛かってしまいました!勇者ストライブ様はそのまま次の障害物へと向かいました!》
レイ様!良かった!
でも足を引っ掛けてしまったアレックス様も怪我はなさそうで良かった。
とても残念そうにしているけど笑っているわ。
《次はメリアーナ姫を攫います!》
「え!? きゃあ!?」
「メリアーナ!!」
急にクラスメイトのご令嬢ふたりに講堂の端のセットまで連れて行かされ、そこにある椅子に私を座らせてティアラも頭に乗せられた!
そして牢の扉にそっくりな物がガシャンと閉められた!
次は何!?
遠くにレイ様がいて呆然としているのが見える。
講堂Bを思う存分に使っているわね。
広いセットだわ。
《題して『大切なお姫様を救え』の通りにメリアーナ姫がいる所まで助けに行っていただきます!!》
《知力!体力!時の運!勇者ストライブ様頑張って下さい!》
…里英ちゃん。
よく考えられるわね。
レイ様、うちのクラスの催しを見に来たばっかりに。
本当にごめんなさい!!
《デデン!問題です!》
《今回はそこから先にあるゴール地点まで走り問題を取り出して解いていただくというものですが!》
《途中には各障害物があり、クリアしながらゴールを目指します。しかし!ある障害物には特別ゲスト達が更なる敵として妨害してきます!》
《障害を乗り越え愛しのメリアーナ姫を助けられるか!?》
《障害物をクリアできなかったり、問題の答えを間違えたら最初からやり直しです》
「…これは大掛かりだね。お姫様待っていてくださいね」
レイ様が私を見た。
《ではスタート!》
そしてレイ様が颯爽と走り出した!
『ワァー!』とオーディエンスが応援している。
みんな楽しそうだ。
そりゃこの世界にこんなのなかったもんね…。
前世で言うなら障害物競争?
急に運動会みたいになってるんだけど!
平均台のような細長い棒を次々と渡ったり、ネットを潜ったり。
レイ様!気をつけて!!
でもすごいわ!
初めて見るような仕掛けばかりのはずなのに難なくクリアしていくわ!!
《勇者ストライブ様、障害物をどんどんクリアしていきます!素晴らしいですね!》
運動神経も良いのね!
「!!」
《おっと!勇者ストライブ様、足が止まりました!》
《そうです!ここで立ちはだかる敵!特別ゲストの登場です!》
《学園のご令嬢方だけではなく、ご婦人方の心も虜にしてしまう!アレックス・ヴァリテ様でーす!》
《次の障害物はヴァリテ様より先にクリアすることができれば次に進めます!》
『キャー!』『アレックス様ー!』と盛り上がる。
「アレックス…ッ!」
「こんなおもしろそうなこと、参加するしかないよね!レイ!」
客席に手を振っているヴァリテ様、楽しそう。
《ではスタート!》
腰より少し低いくらいの高さの棒がズラリと並んでいる。
いわゆるハードル走。
え?ハードル走って難しくない??
しかもこの国にないものよね?
大丈夫かしら?
胸の前でギュッと手を繋ぎ合わせて祈るように応援する。
《両者良いスタートです。ややヴァリテ様の方がリードしているか!しかし勇者ストライブ様も追いついています!両者接戦!》
《ああっ!なんとヴァリテ様!バーに足が引っ掛かってしまいました!勇者ストライブ様はそのまま次の障害物へと向かいました!》
レイ様!良かった!
でも足を引っ掛けてしまったアレックス様も怪我はなさそうで良かった。
とても残念そうにしているけど笑っているわ。