転生公爵令嬢のイチオシ!
《再びリエッタです!では次が最後です!》
《こちらをご覧下さい!》
黒い幕が掛けられている大きな物の前に移動している。
大きすぎて何だろうと思っていたのよ!
黒い幕がバサッと外された!
大きく【A】【B】と書いてある大きくて細長いパネルのような物が並んでいる。
こ、これはもしや…!!
《正解だと思う方のパネルに体当たりして破り通ってください!》
《正解すればお姫様が閉じ込められている牢の鍵を手に入れられます!!》
《不正解なら粉まみれ…ではなく、砂まみれです!!》
真っ白になる粉は手配するつもりでできなかったのね。
でも砂まみれも嫌だわ!
レイ様、私のクラスが本当にごめんなさい!
ハラハラしながら見守る。
《さて問題です!!》
《難問ですよ!……でもストライブ様なら簡単かもしれませんね》
え?どういうこと?
難しいけど簡単なの??
《メリアーナ姫が以前から大好きなお菓子があります。それはもうずっと昔から。それは何!?》
《Aお団子!B大福!》
《どちらでしょう!どうぞ!》
ええぇ!里英ちゃん!それは分からないわよ!!
レイ様が砂まみれになっちゃう!!
確率は二分の一だけど。
オーディエンスも『何それ?』とざわついている。
「……」
問題を聞いてしばらく呆然と立っていたレイ様が私を見た。
何だろう。
その瞳が何かを告げているようで目が離せない…。
私はレイ様の制服のジャケットをギュッと胸に抱く。
やがていつもの目尻が少し下がる私の好きな微笑みで…。
「メリアーナ!今から助けに行くよ!」
レイ様は大声で言った。
オーディエンスが『ワァー!』『キャー! 』と盛り上がる。
私の胸はドキドキと高鳴り、ソワソワして落ち着かない。
レイ様の瞳が、もうひとりの私を見ていたような…。
レイ様がパネルに向かって走り出した!
『ワァー!』と歓声が上がる!
迷いもなく真っ直ぐに【B】の方へ走りパネルを破った!!
「どうして…?」
レイ様は正解の方へためらいもなく走ったの?
《…正解です!鍵をどうぞ!》
鍵を受け取り直ぐに私に向かって走って来てくれた。
牢の扉を開けて近づく。
「お待たせ、メリアーナ」
私はなぜか涙が止まらなくて…。
次々と涙が溢れ出し、そして俯いた。
レイ様が膝をついて私の頬に手を添える。
「迎えに来たよ。姫」
レイ様が私の頬にキスをした。
《こちらをご覧下さい!》
黒い幕が掛けられている大きな物の前に移動している。
大きすぎて何だろうと思っていたのよ!
黒い幕がバサッと外された!
大きく【A】【B】と書いてある大きくて細長いパネルのような物が並んでいる。
こ、これはもしや…!!
《正解だと思う方のパネルに体当たりして破り通ってください!》
《正解すればお姫様が閉じ込められている牢の鍵を手に入れられます!!》
《不正解なら粉まみれ…ではなく、砂まみれです!!》
真っ白になる粉は手配するつもりでできなかったのね。
でも砂まみれも嫌だわ!
レイ様、私のクラスが本当にごめんなさい!
ハラハラしながら見守る。
《さて問題です!!》
《難問ですよ!……でもストライブ様なら簡単かもしれませんね》
え?どういうこと?
難しいけど簡単なの??
《メリアーナ姫が以前から大好きなお菓子があります。それはもうずっと昔から。それは何!?》
《Aお団子!B大福!》
《どちらでしょう!どうぞ!》
ええぇ!里英ちゃん!それは分からないわよ!!
レイ様が砂まみれになっちゃう!!
確率は二分の一だけど。
オーディエンスも『何それ?』とざわついている。
「……」
問題を聞いてしばらく呆然と立っていたレイ様が私を見た。
何だろう。
その瞳が何かを告げているようで目が離せない…。
私はレイ様の制服のジャケットをギュッと胸に抱く。
やがていつもの目尻が少し下がる私の好きな微笑みで…。
「メリアーナ!今から助けに行くよ!」
レイ様は大声で言った。
オーディエンスが『ワァー!』『キャー! 』と盛り上がる。
私の胸はドキドキと高鳴り、ソワソワして落ち着かない。
レイ様の瞳が、もうひとりの私を見ていたような…。
レイ様がパネルに向かって走り出した!
『ワァー!』と歓声が上がる!
迷いもなく真っ直ぐに【B】の方へ走りパネルを破った!!
「どうして…?」
レイ様は正解の方へためらいもなく走ったの?
《…正解です!鍵をどうぞ!》
鍵を受け取り直ぐに私に向かって走って来てくれた。
牢の扉を開けて近づく。
「お待たせ、メリアーナ」
私はなぜか涙が止まらなくて…。
次々と涙が溢れ出し、そして俯いた。
レイ様が膝をついて私の頬に手を添える。
「迎えに来たよ。姫」
レイ様が私の頬にキスをした。