転生公爵令嬢のイチオシ!
4.元イチオシ社女子side
クラスの脱出ゲームも終了し、軽く片付けて残りは明日ということになった。
メリアーナが助っ人として出場するコンテストを見に行こうと話をしていたら、走ってこちらに向かってくる人がいた。
ストライブ様のご友人のヴァリテ様だ。
「失礼!メリアーナ嬢のご友人の方ですよね!?…こちらへ来ていただけませんか?」
ヴァリテ様はチラリと周りを見てから小さな声で言った。
「?」
確かヴァリテ様もコンテストに出場するのでは?と思ったが、人通りの少ない講堂Bの裏手へと移動した。
「ええ!?メリアーナ様がいなくなった!?」
「どういうことですか!?」
リエッタとサナエラは険しい顔をした。
「もしかしたら誘拐されたかもしれない。レイが馬車の御者から聞いた情報だとダンテ家の馬車に何か運び入れていたらしいそうだ」
「なんですって!?」
「まだ諦めていなかったのね!!」
「メリアーナ様が最近変な視線を感じるって言ってたのはアイツ!?」
リエッタがサナエラを見る。
サナエラは頷きアレックスにジャガーの情報を伝えた。
「連れて行かれたなら、もしかしたらダンテ家の別邸かもしれません!」
「別邸!?王都のダンテ家ではなく?」
「アイツがまだメリアーナ様の婚約者だった頃は毎日教室に来てメリアーナ様にいつも話かけていたんです。その中の会話で確かお気に入りの別邸に一緒に行こうって何度も誘ってました!」
怒りの表情のリエッタはアレックスに詰め寄り説明する。
「そうか、ありがとう!レイはこの近くにある王都のダンテ家へと向かっているから急いで伝えに行くよ」
走り出そうとしたアレックスをサナエラが呼び止める。
「お待ちください!…もしかしたら女性の手が必要な場合もあるかもしれません。できればリエッタ様もご一緒にお願いいたします」
「……分かった」
アレックスは息をのみ、頷いた。
「私はこちらでフレッド様にお知らせをして、メリアーナ様に不名誉な噂が立たないように配慮をしながら念の為、学園内も探してみます」
「私の姉のカタリナもメリアーナ嬢は体調不良で出場不可になったことにして内密に動いているよ。今コンテストは出場者が少ないまま進めている」
「ありがとうございます。ではまた後程」
各自それぞれ動き出した。
ヴァリテ家の馬車にアレックスと一緒に乗ったリエッタは怒りで震えていた。
「アイツ!か弱い女の子を攫うなんて卑怯な!許さんっ!!……あんな思いはもうしたくないのよ!!」
「それは…」
アレックスがリエッタが手に持っているものを見る。
「はい。我がマクラナ伯爵家で開発したものです」
リエッタは怒りを我慢できないとばかりにそれを握りしめ、それを睨みながら答えた。
メリアーナが助っ人として出場するコンテストを見に行こうと話をしていたら、走ってこちらに向かってくる人がいた。
ストライブ様のご友人のヴァリテ様だ。
「失礼!メリアーナ嬢のご友人の方ですよね!?…こちらへ来ていただけませんか?」
ヴァリテ様はチラリと周りを見てから小さな声で言った。
「?」
確かヴァリテ様もコンテストに出場するのでは?と思ったが、人通りの少ない講堂Bの裏手へと移動した。
「ええ!?メリアーナ様がいなくなった!?」
「どういうことですか!?」
リエッタとサナエラは険しい顔をした。
「もしかしたら誘拐されたかもしれない。レイが馬車の御者から聞いた情報だとダンテ家の馬車に何か運び入れていたらしいそうだ」
「なんですって!?」
「まだ諦めていなかったのね!!」
「メリアーナ様が最近変な視線を感じるって言ってたのはアイツ!?」
リエッタがサナエラを見る。
サナエラは頷きアレックスにジャガーの情報を伝えた。
「連れて行かれたなら、もしかしたらダンテ家の別邸かもしれません!」
「別邸!?王都のダンテ家ではなく?」
「アイツがまだメリアーナ様の婚約者だった頃は毎日教室に来てメリアーナ様にいつも話かけていたんです。その中の会話で確かお気に入りの別邸に一緒に行こうって何度も誘ってました!」
怒りの表情のリエッタはアレックスに詰め寄り説明する。
「そうか、ありがとう!レイはこの近くにある王都のダンテ家へと向かっているから急いで伝えに行くよ」
走り出そうとしたアレックスをサナエラが呼び止める。
「お待ちください!…もしかしたら女性の手が必要な場合もあるかもしれません。できればリエッタ様もご一緒にお願いいたします」
「……分かった」
アレックスは息をのみ、頷いた。
「私はこちらでフレッド様にお知らせをして、メリアーナ様に不名誉な噂が立たないように配慮をしながら念の為、学園内も探してみます」
「私の姉のカタリナもメリアーナ嬢は体調不良で出場不可になったことにして内密に動いているよ。今コンテストは出場者が少ないまま進めている」
「ありがとうございます。ではまた後程」
各自それぞれ動き出した。
ヴァリテ家の馬車にアレックスと一緒に乗ったリエッタは怒りで震えていた。
「アイツ!か弱い女の子を攫うなんて卑怯な!許さんっ!!……あんな思いはもうしたくないのよ!!」
「それは…」
アレックスがリエッタが手に持っているものを見る。
「はい。我がマクラナ伯爵家で開発したものです」
リエッタは怒りを我慢できないとばかりにそれを握りしめ、それを睨みながら答えた。