転生公爵令嬢のイチオシ!
婚約破棄のお願い
1
「私は…私はメリアーナ……!!」
戻った!
メリアーナ15年間分の記憶がー!
メリアーナちゃんお帰りー!
お待ちしておりましたー!
戻って来てくれてありがとうー!
記憶が戻るまで詳しく聞かれなくて助かったー!
ホーッと安心した。
戻らなかったら記憶喪失のフリするしかないと考えてたよ。
良かったー!
でも芽衣の記憶の方が強いのかな?
どっちも私なんだけどさ……。
性格が芽衣寄りになったような気がする。
「ま、いいか」
コンコン
「お嬢様、おはようございます。お目覚めでございますか?」
「ええ」
おっ!勝手にお嬢様っぽく喋れてるぞ。
うん。体に染み付いているわよ!
「失礼いたします」
「おはよう」
「お体はいかがでしょうか?」
赤茶色の髪色で優しそうな瞳のメイドのロジーさんがまた心配そうに訪ねてきた。
「大丈夫よ。少しくらいは動けると思うわ」
「そうですか!でもまだ安静になさってくださいね」
朝食やそのあとの美味しいお茶も飲んで一息していると、麗しい家族がまた様子を見に来てくれた。
「おはよう。今日もゆっくりとしていなさいね」
父 エリオット・クリスク 42歳
「おはよう。良かった、大丈夫そうね。あとでまた来るわ。一緒にお茶を飲みましょう」
母 ルビー・クリスク 38歳
「メリア、おはよう。今日も可愛いね。学園から帰ったらまた様子を見に来るからね。無理をしたらダメだよ」
兄 フレッド・クリスク 17歳
「ありがとうございます」
はぁー。
今日も麗しい我が家族達。
しかし、そんな家族に報告しなければならない!!
報・連・相は大事なのだ!!
「お話があります」
学園で私の婚約者であるジャガー・ダンテに肩を掴まれてうしろに倒れてしまったこと。
そしてジャガーは私を放置して逃げ、リエッタが助けてくれたこと。
保健室まで運んでくれた親切な方はまだ分からないことを話した。
みんな驚いて厳しい顔つきになった。
「なんてことだ!!」
お父様当然激怒である。
「メリィ!怖かったわね!なんてひどいことをするのかしら!」
お母様が抱きしめてくれた。
「メリアをそのままにして……!許さない!ジャガー!」
麗しいお兄様も激怒して拳を握りしめている。
ジャガーとの婚約は12歳の時に決まったのだが、性格が合わずとても好きにはなれなかった。
何かとうるさく絡んでくるし、静かに本を読んでいたいのに取り上げられたり、興味もない珍しいおもちゃだかを自慢されたり…。
そもそも好みのタイプではなかった。
3ヶ月~半年にたまに会う位だったから我慢できていたが、学園に入学したら毎日毎日顔を合わせる。
向こうから会いに来る。
もう我慢の限界だったのだ。
この機会を絶対に逃さん!!!!
「婚約は破棄して下さい」
お願いした。
戻った!
メリアーナ15年間分の記憶がー!
メリアーナちゃんお帰りー!
お待ちしておりましたー!
戻って来てくれてありがとうー!
記憶が戻るまで詳しく聞かれなくて助かったー!
ホーッと安心した。
戻らなかったら記憶喪失のフリするしかないと考えてたよ。
良かったー!
でも芽衣の記憶の方が強いのかな?
どっちも私なんだけどさ……。
性格が芽衣寄りになったような気がする。
「ま、いいか」
コンコン
「お嬢様、おはようございます。お目覚めでございますか?」
「ええ」
おっ!勝手にお嬢様っぽく喋れてるぞ。
うん。体に染み付いているわよ!
「失礼いたします」
「おはよう」
「お体はいかがでしょうか?」
赤茶色の髪色で優しそうな瞳のメイドのロジーさんがまた心配そうに訪ねてきた。
「大丈夫よ。少しくらいは動けると思うわ」
「そうですか!でもまだ安静になさってくださいね」
朝食やそのあとの美味しいお茶も飲んで一息していると、麗しい家族がまた様子を見に来てくれた。
「おはよう。今日もゆっくりとしていなさいね」
父 エリオット・クリスク 42歳
「おはよう。良かった、大丈夫そうね。あとでまた来るわ。一緒にお茶を飲みましょう」
母 ルビー・クリスク 38歳
「メリア、おはよう。今日も可愛いね。学園から帰ったらまた様子を見に来るからね。無理をしたらダメだよ」
兄 フレッド・クリスク 17歳
「ありがとうございます」
はぁー。
今日も麗しい我が家族達。
しかし、そんな家族に報告しなければならない!!
報・連・相は大事なのだ!!
「お話があります」
学園で私の婚約者であるジャガー・ダンテに肩を掴まれてうしろに倒れてしまったこと。
そしてジャガーは私を放置して逃げ、リエッタが助けてくれたこと。
保健室まで運んでくれた親切な方はまだ分からないことを話した。
みんな驚いて厳しい顔つきになった。
「なんてことだ!!」
お父様当然激怒である。
「メリィ!怖かったわね!なんてひどいことをするのかしら!」
お母様が抱きしめてくれた。
「メリアをそのままにして……!許さない!ジャガー!」
麗しいお兄様も激怒して拳を握りしめている。
ジャガーとの婚約は12歳の時に決まったのだが、性格が合わずとても好きにはなれなかった。
何かとうるさく絡んでくるし、静かに本を読んでいたいのに取り上げられたり、興味もない珍しいおもちゃだかを自慢されたり…。
そもそも好みのタイプではなかった。
3ヶ月~半年にたまに会う位だったから我慢できていたが、学園に入学したら毎日毎日顔を合わせる。
向こうから会いに来る。
もう我慢の限界だったのだ。
この機会を絶対に逃さん!!!!
「婚約は破棄して下さい」
お願いした。