転生公爵令嬢のイチオシ!
2
あれから数日経過し、体の痛みが少しずつ治ってきた。
腕のアザや体をぶつけたりしたのもあるけど、箒を振り回したから筋肉痛でもあった。
私は公爵邸の庭園を散歩をしている。
ロジーにはまだ安静にと心配されたが、部屋の外に出たくなったのだ。
よく晴れたお天気で、冬の冷たい空気が心地いい。
「綺麗ね…」
近くのガゼボで座わり、色とりどりに咲いているお花を見る。
「レイ様とまた温室でお花を見ながらお話したいな」
ポツリと呟く。
あんなことがあったから、そして、自分の気持ちに気づいたからというのもあり、どう連絡を取ったらいいかと迷っていた。
でも…。
「早くレイ様に会いたい…」
カサリと落ち葉を踏む音がした。
「私も会いたかったよ、メリアーナ」
「え!?」
ガゼボの近くに花束を抱えたレイ様がいた。
「レイ様!」
会いたかったレイ様!
私は立ち上がり、しばらく無言でレイ様と見つめ合う。
「そろそろ大丈夫そうだとフレッド様から聞いたんだ。体調はどう?」
お兄様…。
勇気が出ない私の為に、レイ様と連絡を取ってくれたのね。
私の側に来て手を取り、座るように促してくれた。
「寒くはない?」
レイ様の上着を掛けてくれ、ふわりとレイ様の香りがした。
私が安心する香り。
「ありがとうございます…」
涙がポロリと零れた。
「メリアーナ!やはりまだ!」
私の顔を覗き込んで心配してくれる。
「今回のことはコンテストに出場することにならなければ起こらなかったかもしれない。私のせいだ!そして、私がメリアーナから離れたばかりに…!!」
「いいえ。レイ様のせいではありません。少し前から不審な視線を感じていたのに。私が気づいていれば…」
ポロポロと涙が流れる。
「メリアーナ、怖かったよね。すぐに助けてあげられなくてごめん…もう泣かないで…」
レイ様が私の頬に手を添えてくれる。
「レイ様にもう会ってもらえないと思っていたので…」
「私がメリアーナに会わないなんて、ありえないよ」
そして、いつものように私の手を優しく包み込んでくれた。
「私に会えなくなることが嫌だと思ってくれたの?」
「はい。レイ様に会いたいとあの時も、今も…」
レイ様の手に力が入った。
「レイ様、助けてくださりありがとうございました」
涙を流しながらニコリと笑う。
「メリアーナ!!」
ギュッと抱きしめられ、レイ様の香りと温もりに包まれる。
いつからレイ様の側がこんなに安心するようになったのかしら。
「メリアーナ、好きだよ。こんなに愛しい君に会わないなんて、私の方が耐えられない!!君だからこそ!!」
レイ様の言葉が胸に響く。
「レイ様…私もレイ様が……好きです」
胸にギュッと抱きつきながら告白した。
「……本当に?」
私の頬に手を添えて真っ直ぐ私を見る。
綺麗な濃い紫色の瞳と見つめ合う。
「はい。レイ様が好きです」
「…嬉しい。ありがとう」
頬に手を添えているレイ様の手が震えている。
切なそうな、愛しくてたまらないと伝えているような瞳。
「レイ様…」
腕のアザや体をぶつけたりしたのもあるけど、箒を振り回したから筋肉痛でもあった。
私は公爵邸の庭園を散歩をしている。
ロジーにはまだ安静にと心配されたが、部屋の外に出たくなったのだ。
よく晴れたお天気で、冬の冷たい空気が心地いい。
「綺麗ね…」
近くのガゼボで座わり、色とりどりに咲いているお花を見る。
「レイ様とまた温室でお花を見ながらお話したいな」
ポツリと呟く。
あんなことがあったから、そして、自分の気持ちに気づいたからというのもあり、どう連絡を取ったらいいかと迷っていた。
でも…。
「早くレイ様に会いたい…」
カサリと落ち葉を踏む音がした。
「私も会いたかったよ、メリアーナ」
「え!?」
ガゼボの近くに花束を抱えたレイ様がいた。
「レイ様!」
会いたかったレイ様!
私は立ち上がり、しばらく無言でレイ様と見つめ合う。
「そろそろ大丈夫そうだとフレッド様から聞いたんだ。体調はどう?」
お兄様…。
勇気が出ない私の為に、レイ様と連絡を取ってくれたのね。
私の側に来て手を取り、座るように促してくれた。
「寒くはない?」
レイ様の上着を掛けてくれ、ふわりとレイ様の香りがした。
私が安心する香り。
「ありがとうございます…」
涙がポロリと零れた。
「メリアーナ!やはりまだ!」
私の顔を覗き込んで心配してくれる。
「今回のことはコンテストに出場することにならなければ起こらなかったかもしれない。私のせいだ!そして、私がメリアーナから離れたばかりに…!!」
「いいえ。レイ様のせいではありません。少し前から不審な視線を感じていたのに。私が気づいていれば…」
ポロポロと涙が流れる。
「メリアーナ、怖かったよね。すぐに助けてあげられなくてごめん…もう泣かないで…」
レイ様が私の頬に手を添えてくれる。
「レイ様にもう会ってもらえないと思っていたので…」
「私がメリアーナに会わないなんて、ありえないよ」
そして、いつものように私の手を優しく包み込んでくれた。
「私に会えなくなることが嫌だと思ってくれたの?」
「はい。レイ様に会いたいとあの時も、今も…」
レイ様の手に力が入った。
「レイ様、助けてくださりありがとうございました」
涙を流しながらニコリと笑う。
「メリアーナ!!」
ギュッと抱きしめられ、レイ様の香りと温もりに包まれる。
いつからレイ様の側がこんなに安心するようになったのかしら。
「メリアーナ、好きだよ。こんなに愛しい君に会わないなんて、私の方が耐えられない!!君だからこそ!!」
レイ様の言葉が胸に響く。
「レイ様…私もレイ様が……好きです」
胸にギュッと抱きつきながら告白した。
「……本当に?」
私の頬に手を添えて真っ直ぐ私を見る。
綺麗な濃い紫色の瞳と見つめ合う。
「はい。レイ様が好きです」
「…嬉しい。ありがとう」
頬に手を添えているレイ様の手が震えている。
切なそうな、愛しくてたまらないと伝えているような瞳。
「レイ様…」