転生公爵令嬢のイチオシ!
過保護なお兄様
1
後日、ダンテ伯爵家との話合いが行われ無事に婚約が破棄された。
謝罪され、慰謝料も出たらしい。
王妃様の親戚という関係で話があり纏まった婚約だった。
だから我慢していたんだけど、私は今までのメリアーナとは少し?違うのよ!
将来の伴侶はもっと見定めさせていただきます!!
ジャガーとは学園でも今後顔を合わせることもあるだろうけど、クラスも違うから毎日は会わないだろう。
体の痛みと足も無事に治りそろそろ学園に戻ることになった。
「体調はどう?記憶は戻った?」
里英ちゃんがお見舞いに来てくれた。
今は人払いをしていてふたりだけだ。
「うん。怪我は治ったよ。そろそろ学園にも復帰するよ。記憶の混乱はかなり負担が大きかったみたいで丸一日寝てたりしてたけど、無事にメリアーナと芽衣の融合ができたみたい」
「かなり芽衣寄りね」
「そうだね。でも記憶が戻ってほっとしたよ」
「安心したわ」
「それに、あの馬鹿と婚約破棄したわ!」
里英ちゃんに詳しく伝えた。
「良かったわね。この世界の貴族だと家の関係で婚約者が決まったりするものね。それにジャガーって子供っぽいし煩かったもの」
「ほんとほんと。毎日毎日私のクラスまで来て騒いでてさ。煩いったらなかったわ」
美味しいお茶とお菓子を食べながら話は続く。
「ジャガーってメリアーナのこと大好きだったからね。今頃落ち込んでるわね。そういえば今は学園を休んでるって聞いたわ」
「え?アイツそうだったの?あれが好きな子にする態度?いじめられてるのかと思ってたわ」
「好きな子ほどいじめちゃうの地を行ってたんじゃない?周りのご令息達に向かって僕のメリアーナだ!って散々言ってたわよ」
「……そうなんだ。でも婚約破棄できてよかったー!今度はもっと私の好みの人と付き合いたいわ!」
「どんな人がいいの?」
「そうねぇ。うーん。可愛らしい人かしら」
「芽衣のタイプそのままね」
「そういえば聞きたかったんだけど、私を保健室まで運んでくれた人って誰だったの?」
ずっと確認したかったんだよね。
「ああ。私が倒れているメリアーナに声を掛けていたら、近くにいたレイ・ストライブ様が気づいてくださったの」
「レイ・ストライブ様?」
「ストライブ侯爵家長男でひとつ上の学年よ。その方が保健室までお姫様抱っこして運んでくださったの」
「お姫様抱っこ!!」
また!貴族男性はお姫様抱っこが得意なのか!?
「上着も掛けてくださったのよ。颯爽と保健室まで運んで。格好良かったわ。普段は可愛いらしい雰囲気の方よ。とても人気があるわ」
「そうなんだ。誰が人気があるとか興味なかったから、どの人だろ?学年も違うし分からないな」
「お礼を伝えるんでしょ?一緒に行きましょう。じゃあそろそろ帰るわね」
「ありがとう」
学園でまた会う約束をして里英ちゃんは帰って行った。
謝罪され、慰謝料も出たらしい。
王妃様の親戚という関係で話があり纏まった婚約だった。
だから我慢していたんだけど、私は今までのメリアーナとは少し?違うのよ!
将来の伴侶はもっと見定めさせていただきます!!
ジャガーとは学園でも今後顔を合わせることもあるだろうけど、クラスも違うから毎日は会わないだろう。
体の痛みと足も無事に治りそろそろ学園に戻ることになった。
「体調はどう?記憶は戻った?」
里英ちゃんがお見舞いに来てくれた。
今は人払いをしていてふたりだけだ。
「うん。怪我は治ったよ。そろそろ学園にも復帰するよ。記憶の混乱はかなり負担が大きかったみたいで丸一日寝てたりしてたけど、無事にメリアーナと芽衣の融合ができたみたい」
「かなり芽衣寄りね」
「そうだね。でも記憶が戻ってほっとしたよ」
「安心したわ」
「それに、あの馬鹿と婚約破棄したわ!」
里英ちゃんに詳しく伝えた。
「良かったわね。この世界の貴族だと家の関係で婚約者が決まったりするものね。それにジャガーって子供っぽいし煩かったもの」
「ほんとほんと。毎日毎日私のクラスまで来て騒いでてさ。煩いったらなかったわ」
美味しいお茶とお菓子を食べながら話は続く。
「ジャガーってメリアーナのこと大好きだったからね。今頃落ち込んでるわね。そういえば今は学園を休んでるって聞いたわ」
「え?アイツそうだったの?あれが好きな子にする態度?いじめられてるのかと思ってたわ」
「好きな子ほどいじめちゃうの地を行ってたんじゃない?周りのご令息達に向かって僕のメリアーナだ!って散々言ってたわよ」
「……そうなんだ。でも婚約破棄できてよかったー!今度はもっと私の好みの人と付き合いたいわ!」
「どんな人がいいの?」
「そうねぇ。うーん。可愛らしい人かしら」
「芽衣のタイプそのままね」
「そういえば聞きたかったんだけど、私を保健室まで運んでくれた人って誰だったの?」
ずっと確認したかったんだよね。
「ああ。私が倒れているメリアーナに声を掛けていたら、近くにいたレイ・ストライブ様が気づいてくださったの」
「レイ・ストライブ様?」
「ストライブ侯爵家長男でひとつ上の学年よ。その方が保健室までお姫様抱っこして運んでくださったの」
「お姫様抱っこ!!」
また!貴族男性はお姫様抱っこが得意なのか!?
「上着も掛けてくださったのよ。颯爽と保健室まで運んで。格好良かったわ。普段は可愛いらしい雰囲気の方よ。とても人気があるわ」
「そうなんだ。誰が人気があるとか興味なかったから、どの人だろ?学年も違うし分からないな」
「お礼を伝えるんでしょ?一緒に行きましょう。じゃあそろそろ帰るわね」
「ありがとう」
学園でまた会う約束をして里英ちゃんは帰って行った。