婚約破棄された王太子を慰めたら、業務命令のふりした溺愛が始まりました。2
《それには心配及ばぬ。自分がついている限り、エルビーナを不当に扱うような真似はさせない。昨夜のうちに本人とも約束した》
「なんだよ、もう話は済んでるのか!? はああ……本人が納得してるならどうしようもないな」

 グラントリー様も納得したので、予想外なことがたくさんあったけど国議はそろそろ終わるのだろう。

 そう思っていたら、フィル様が会議室へ響き渡った。

「さて、最後に僕からの提案だ」


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