婚約破棄された王太子を慰めたら、業務命令のふりした溺愛が始まりました。2
そんなやりとりをしていると、突如「バキンッ」となにかが折れた音がした。その直後バキバキバキッと結界にヒビが入り、粉々に砕け散っていく。
「ねえ、なにをしているの?」
全身の毛が逆立つような鋭利で冷たい殺気が室内に充満する。
すでにユニコーンの姿はなく、ブリジット様は真っ青な顔で身動きできなくなっていた。
コツコツとゆっくりと響く足音が私の隣で止まり、いつものように優しく私を抱き寄せる。
「お前、僕のラティになにをした?」
フィル様の空のように青い瞳は、冷酷無慈悲な光を孕みブリジット様を見つめた。
「ねえ、なにをしているの?」
全身の毛が逆立つような鋭利で冷たい殺気が室内に充満する。
すでにユニコーンの姿はなく、ブリジット様は真っ青な顔で身動きできなくなっていた。
コツコツとゆっくりと響く足音が私の隣で止まり、いつものように優しく私を抱き寄せる。
「お前、僕のラティになにをした?」
フィル様の空のように青い瞳は、冷酷無慈悲な光を孕みブリジット様を見つめた。