婚約破棄された王太子を慰めたら、業務命令のふりした溺愛が始まりました。2
「これからずっと、ふたりで食事をする時はこの体勢ね。今日の夕食からそのように準備させるから」
「待ってください、それでは毒が盛られたらフィル様にも危険が及びます!」
「ああ、それはラティもいるし大丈夫でしょう? あれから毒も防げているし、今後は問題ないよ」
「そんな……落ち着いて食べたいのに……!」

 結局、お昼の休憩が終わるまでハチミツみたいに甘い時間を過ごすことになった。



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