【短】最強のあたしが3番目に強い男に恋をした
「すーーっ、そ、それはですねぇ……! えぇっと……、えっと……てへっ」




こういう時は笑って誤魔化せ!




「……」




黙り込んだ風吹は、軽く拳を握ると、ブンッとあたしの顔の前で寸止めした。


んんん!? なんだ急に!?

でも今度は止めなかったぞ! 寸止めだったし!




「あはは……あの、定森くん?」


「やっぱり……普通じゃないな」


「へっ!? な、なんでですか!?」


「普通の女は、殴られかけて笑えない……それも、顔面を」




落ち着いて解説されて、確かにな! と思う。


やばいやばい、こんなにすぐ身バレしたくないぞ!

それも、好きな男相手に!




――『おっ、男より■■■なんて、■じゃ■ぇっ!』――




自分より強い女なんて、絶対恋愛対象にならない。

惚れるとしても舎弟としてだ!
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