【短】最強のあたしが3番目に強い男に恋をした
っていうか、あ、あたしのファーストキスが……っ!




「答えるまで……キス、しようか?」


「~~っ!! わ、わたしは……普通の、女子高生ですーっ!」




ドンッと風吹の胸を突き飛ばして、あたしは屋上から逃げ去った。

なんて恐ろしい男なんだ、定森風吹……っ!




****




「あああ~っ!」




自室のベッドで足をバタバタ動かす。

惚れた男が! 危険だった!




「よう、なにしてるんだ? ユウ」


「入ってくんな! 今いっぱいいっぱいなんだよ!」


「そんなつれないこと言うなって。俺が聞いてやるぞ?」




ノックもなしにあたしの部屋に入ってきたのは、宏大(こうだい)だ。

デリカシーなし男はあたしのベッドに腰掛けると、ショートの髪を撫でてくる。




「どうした、どうした?」
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