【短】最強のあたしが3番目に強い男に恋をした
甘い罠は続く……
そうは決めたものの、早速心が折れそうだ。
「……おはよう」
「んっ!? おはっ、おは、よう、ございます……!」
朝は、微笑にもほどがある微笑みつきで挨拶。
「優里。……答える気になったか?」
「ひゃっ……わ、私は普通、普通の生徒ですからっ!」
休み時間は、机に手をついて、あたしの顎に指を引っかけ迫ってくる。
「……それだけで足りるのか? 肉も食べろ」
「ふぶっ、じゃなくて定森くん!? わ、ま、待ってくだっ……んぐ!」
昼は、どこからかひょっこり現れて、カツサンドを食わせてきた。
そして、放課後は……。
「ちょ、ちょっと定森くん、どこに!?」
「帰る前に……キス、されていけ」
「へっ!? い、い、い、いや!」