【短】最強のあたしが3番目に強い男に恋をした
「そ、それはあっちに行ったから! なんか変わった人だったよ!?」


「じゃあ……そいつの容姿は?」


「く、暗い赤髪だったな~! 目は金色で!」




こういう時は宏大(こうだい)になすりつけるに限る!

あいつならNo.2だし、実力も申し分ないだろ!

ふらふら変な行動もしてるからな!




「……! 神龍(しんりゅう)の、総長が……?」


「し、しんりゅう? そうちょう? よく分かんないけど、凄く強かったよ!」


「……そうか。“最強の不良”と神龍は犬猿の仲と聞くし……分かった」




風吹はそれ以上あたしを問い詰めず、家まで送る、とあたしに付いてきた。


あたしの敵を炙り出す為と、宏大が流した噂に助けられたな……。

……い、一応、宏大と口裏を合わせておくか。



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