【短】最強のあたしが3番目に強い男に恋をした
バンッ
「うおっ、びっくりした。ユウ? どうした?」
駆け込んだ先は、最強の暴走族と言われる神龍の倉庫。
幹部部屋の一番奥に座っている男を真っ直ぐに見て、あたしは宣言した。
「あたし、不良やめる!」
「「「はっ?」」」
「普通の女になるから。それで――……恋をするんだ!」
きらりと目を輝かせると、幹部部屋にいる4人は全員目を丸くした。
「……いやいやいや。お前が普通の女とか、正気か!?」
「ユウちゃん、もしかして俺のこと嫌いになって……ご、ごめんね、俺が悪かった、全部直すからやめないで……!」
「……、……! ……、……!?」
「んー、分かった。恋がしたいんだな? ほら、俺なんてどうだ? 我ながらイケメンだろ?」
「冗談言ってんじゃないんだよ! あたし本気だから!」