【短】最強のあたしが3番目に強い男に恋をした
ほんの少しの嘘を吐くと、神龍の総長は「ふぅん?」と目を細めた。




「ま、いいや。なんの用だ?」


「……昨日の夕方、どこでなにをしていましたか」


「昨日? どっかの公園で寝てたかなぁ。ちょっとしたヒーローにもなって。あ、お前あの可愛い子の知り合い?」


「……!」




予想が、外れたのか?

あれは咄嗟の嘘だと思っていたのに……。

まさか、本当に神龍の総長が関わっていたとは。




「……はい。その節は、ありがとうございました」


「はは、いいってことよ。そうだ、お前あの子の連絡先とか知らないか? 好みの顔してたのに聞き忘れたんだよな~」


「……! いえ……」


「嘘吐くなよ。わざわざここまで、代わりに礼を言いにくるような仲なんだろ?」

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