【短】最強のあたしが3番目に強い男に恋をした
「何度でも言うが、俺は世界で一番ユウを愛してる。だからな、今日、なにがあっても平気だ」
「はぁ……? あたしが今日風吹に振られるって? ハニートラップでさえも、されなくなるって?」
「そんなことはない。……億が一そんな事態になっても、俺はユウの一番の味方でいる。安心して泣きついていいぞ」
落ち込んだ時は、とことんネガティブなあたしに慣れてる宏大は、一言でバッサリ否定する。
その上で甘やかすから、この兄貴は心地いい。
あたしは唇を噛んで、宏大の肩に、額を少しくっつけた。
「学校行くの、怖い」
「よーしよし。一緒に行くか?」
「宏大がいたら、あたしが不良だってバレるだろ」
「そりゃあそうだ。どうする?」
「……呼んだら、すぐ来て」
「了解」