【短】最強のあたしが3番目に強い男に恋をした
「カフェ……? ……あぁ、見てたのか。あれは、俺の妹だ」


「い、妹……?」


「俺と付き合うなら……そのうち、紹介する」




しれっと言われて、ぽかんと口が開いた。

じっと見つめられ続け、だんだん顔が赤くなる。


マジで……風吹は、あたしのことが好きなのか?

最強の不良でも、好きになってくれたのか?

恋愛の、意味で。




「あ、あたしは、風吹より、強いんだぞ?」


「……あぁ」


「負け知らずで、女なのに、男より強いんだぞ?」


「……知っている」


「そ、それでも……あたしを、女として見れるって言うのか?」




念入りに聞くと、風吹は目を細めた。




「キスで、答えるか?」


「っ!!」




それはなによりも説得力を持つ回答だった。


風吹は、今まで……“マジ”でキスしてたのか?

あたしが、好きで?
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