Rebuild ~SEな元カレは彼女との空白の5年間をとり戻したい~
7章:告白
数日後、昼休みから戻ったところで水原に出会い、顔色が良くないぞ、と覗き込まれた。
大丈夫、と答えたけど、本当は寝不足だった。
今日は神流さんとの打ち合わせが午後からあったから余計だ。
国立病院系統の医療管理システムのコンペは、KANNAクリエイトも一緒にお願いすることになったそうだ。
先方は一之宮総合病院のシステムに興味を持っていて、実際の設計に携わったのは神流さんだったから余計かもしれない。
「神流さんに迫られたりしてないよな」
「まさか」
聞いて水原は眉を寄せた。
神流さんの変わらない表情に比べて、水原の表情は分かりやすい。
気に食わないときは一発でそうだとわかるし、嬉しいときも満面の笑みを浮かべている。
今の水原は心底不快そうな顔をしていた。
水原が何か言おうとした時、浅間さんの声が聞こえる。そちらを見ると、浅間さんの横に神流さんがいた。
二人並んだ姿がお似合いで、胸がズンと重くなった。