Rebuild ~SEな元カレは彼女との空白の5年間をとり戻したい~
「ついた、降りて」
「はい」
言われるままに降りて見上げると、目の前には大きなタワーマンションがそびえ立っていた。
「ついたって、私のマンションじゃ――」
「ここは、俺のマンション」
「え?」
(5年前は一度も家に呼んでくれなかったのに、なんで……)
慌てているにも関わらず手を掴んで神流さんは歩き出す。
「なんで神流さんのマンション⁉︎」
「もう覚悟して」
「なんの⁉︎」
慌てて足を止める。
神流さんは振り向くと私を引きよせ、少し強引に唇を重ねた。
「ぅんっ……!」
神流さんのキスだ。
ぬるりと唇から舌が入り込む。まるで、全部食べつくすように口内を這いまわり、息が苦しくなってもそれは続いた。
ここ、外! っていうかマンションの前!
住人が通ったら明日から神流さんが気まずいよ!
そうは思うのに、久しぶりの彼のキスが懐かしくて、嬉しくて、幸せで。
気づいたら、神流さんの背中に腕を回してそのキスに応えていた。
「ふぁっ……」
やっと唇が離れ、神流さんが額をくっつけてくる。
「ここで帰る?」
「狡い……!」
私が帰りたくなくなること、彼は絶対わかっていただろう。
もう離れたくないって思う。
それでも、なぜ今になって彼のマンションにつれてこられたのか意味がわからず、足が動かない。
それを見透かしたように、神流さんは私の手を取って私の目を見た。
「はい」
言われるままに降りて見上げると、目の前には大きなタワーマンションがそびえ立っていた。
「ついたって、私のマンションじゃ――」
「ここは、俺のマンション」
「え?」
(5年前は一度も家に呼んでくれなかったのに、なんで……)
慌てているにも関わらず手を掴んで神流さんは歩き出す。
「なんで神流さんのマンション⁉︎」
「もう覚悟して」
「なんの⁉︎」
慌てて足を止める。
神流さんは振り向くと私を引きよせ、少し強引に唇を重ねた。
「ぅんっ……!」
神流さんのキスだ。
ぬるりと唇から舌が入り込む。まるで、全部食べつくすように口内を這いまわり、息が苦しくなってもそれは続いた。
ここ、外! っていうかマンションの前!
住人が通ったら明日から神流さんが気まずいよ!
そうは思うのに、久しぶりの彼のキスが懐かしくて、嬉しくて、幸せで。
気づいたら、神流さんの背中に腕を回してそのキスに応えていた。
「ふぁっ……」
やっと唇が離れ、神流さんが額をくっつけてくる。
「ここで帰る?」
「狡い……!」
私が帰りたくなくなること、彼は絶対わかっていただろう。
もう離れたくないって思う。
それでも、なぜ今になって彼のマンションにつれてこられたのか意味がわからず、足が動かない。
それを見透かしたように、神流さんは私の手を取って私の目を見た。