スウィ−トキャラメル



「落ち着いた?」


そういって可知は、あたしの好きないちごみるくを出してくれた。


「…なんでいちごみるく好きなの知ってるの?」



何で、可知が知ってるの…?


「いつも教室で飲んでるじゃん」


みてたのか…



「ありがとう」


あたしは素直に受け取った。



「ごめんな。藤井の気持ち知らなかったんだ。」



「ううん。どうせあたしなんて好きになってもらえなかったんだし…」



そうだよ。



ふみちゃんはなにもかも揃ってるんだもん。



あたしなんかと、比べものにならない。




< 10 / 137 >

この作品をシェア

pagetop