スウィ−トキャラメル



「みりあ!こっちにしようぜ」




「真ん中にしよ−よ!」



「真ん中だと気持ち悪くなるんだよ」



「横からじゃ見にくいもん!」



「こっち」




結局腕を引っ張られて、隅っこの席になってしまった。




うぅ…

やっぱり近いよ〜!



ふみちゃん達とは席離れちゃったし…





「やっと二人になれたな」



「えぇ?わざと離れるためにこっちきたの?」




「当たり前じゃん。せっかくの初デートなんだからさ」




なんかその言葉が嬉しかった。






パッといきなり周りは暗くなる。




「お、始るな」




「うん…」




「みりあ、なんかあった?今日ぼーっとしてばっかりだけど」



「え?ううん。そんなことないよ?」



「俺が気付かないとでも思ってるの?」




「…………」




可知って



あたしのことよく見てくれてるんだね



ありがとう。








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