スウィ−トキャラメル



「…あたしってさ、可愛くないじゃん。可知と釣り合ってるのかなぁ…って思って…」




沈黙…




可知なにも言わないの?そう思って可知の方を見ると−…




可知は何故か満面の笑み。





「何笑ってるの?あたし真剣に悩んでるのに…」





「ごめんごめん!だって…みりあが可愛いから!」



クスクス笑いながら話す可知。




「意味わかんないよ!」




ちょっとむっとした。




「みりあは可愛いよ」





優しい顔してあたしに可知は言った。





「…え?」



「ってかそんなこと考えてたの?俺はみりあが好き。みりあは俺が好き。それじゃあダメなの?」




「…そうだけど……」



あたしは俯いてしまった。




だってさ、不安になるじゃん。





可知ってもてるしさ?あたしなんかが彼女でいいのかなって思ったりするんだもん!




「俺はみりあが好きなんだよ」





そういって暗闇の中





あたしの顔に唇を近付け−…












キスをした。






< 117 / 137 >

この作品をシェア

pagetop