スウィ−トキャラメル



「おもしろかったねぇ」


「うん!DVDでたらまた見ような」


あたし達の前でふみちゃんとはる先輩が楽しそうに会話している。




あたし達というと…





「みりあ、俺達も楽しかったな?……色んな意味で」



最後だけぼそっと言うな!!





「映画…全然集中できなかったよ!」



あたしはきっと可知を睨んで言った。






「いいじゃん?たまにはラブラブしよ−よ」




何て言いながらウィンクなんてしやがった!












「…可知の……バカァ−−−−!」








思いっきり叫んだあたしは周りから注目されてしまった…












「恥ずかしい奴…」


可知は横目で見ながら言った。



「可知のせいなのに〜!」












悔しいッッ!





映画…見たかったな…













「DVDでたら…また二人でみような」





何て言いながら








あたしの冷たい手を優しく












可知の暖かい手で包んでくれた。












ふ…




不意打ちだよッッ












可知ってば…


優しくされたら…許しちゃうよ。








< 123 / 137 >

この作品をシェア

pagetop