スウィ−トキャラメル
映画館を出ようとした。
「何これ−?!」
「ふみちゃん?どおしたの?」
「ちょっとみりあ、外見てッッ!」
「わぁお!雪だ!」
「わぁおじゃないってば!雪降ったら電車止まっちゃうよ〜!結構降ってるし…」
「確かに電車止まったら困るよね」
「一応駅に電話して聞いてみるから待ってろ」
「ありがと可知」
可知が電話を折りたたんであたし達の輪に向かって戻ってくる。
「だめだわ。止まってる」
「「え〜?どおしよ…」」
時計をみると1時前。
「これから買い物行こうと思ったのにぃ!」
「しょうがないよふみ、また行けばいいだろ?」
「そうだね。はるくんがそおいうなら」
「じゃあこれからどぉしよう?」
ふみちゃんがあたしを見て言う。
「電車動かないから歩きで行けるところしか無理だね」
「俺ん家来る?」
「えっ?」
あたしは思わず顔を見上げてしまった。
「可知の…家?」
「おう。俺ん家近いからさ」
「いいね!可知ん家なら一人暮らしだしな」
はる先輩が賛成した。
「可知一人暮らしなの?」
「知らなかったけ?」
あたし可知の事なんも知らないかも。
「さーいくぞ」
ってえぇ?!
行く事になったの?
まぁいっか。
可知ん家行ってみたいし。