スウィ−トキャラメル



そして待ちに待ったお昼休み−…





「可知…来てもらっていい?」


「んん、あぁ」





あたしの心臓は高鳴る一方。



あたし達は教室を出ようとした。









その時−…


「あ、幸誠!」





手を振って可知に駆け寄ってくる…例の元カノ。






え…




あたし今からなのに…





あたしは焦った…





「桃香、せっかくだけど俺用あるからごめんな?」


元カノは可知の言葉を無視したかのように言った。

「あ!この前の〜こんにには」



あたしに向かってニコッとした。




美人…


じゃなくて!



元カノは続ける。


「幸誠、ちょっと話があるんだけど〜」



可知はちょっと困って


「ごめん。今から用あるから。」




元カノの顔がちょっと歪んだのをあたしは見逃さなかった。



「……もしかして、この人と用事?」










可知…


あたしの話聞いてくれないの……?







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