卒業
朝、目が覚めると時刻は午前6時で、
思ったよりも早く起きてしまう。
今日はいつもよりも登校時間が遅いから
もっとゆっくり眠れただろうに、
体は興奮しているみたいで
もう一眠り……とはなりそうもなかった。
眠りにつけないのなら、
いっそあいつへの告白の言葉を
考えようかな……なんて、
思い机に向き合い、
ルーズリーフに言葉を書き出した。
『好きだ』
これじゃあ、シンプルすぎるか?
『愛してる』
これは、重すぎるか……?
『ずっとそばにいてくれ』
うーん、かっこつけすぎな気がする。
あっという間にルーズリーフは
文字で真っ黒に染まってしまい、
俺はため息をつくなり
その黒く染まった紙を
くしゃくしゃと丸めてゴミ箱へと
投げ捨てた。
こんなことしたって、
結局はあいつに話しかけたら
練習したセリフも
考えていた言葉一つ一つも
思い出せやしないのに。
……こんなことをしている間に
あっという間に時間は過ぎて、
午前8時を迎えようとしていた。
「そろそろ、準備始めるか。」
俺はそう呟くと自室を出て、
最後の登校の準備をし始めた。
思ったよりも早く起きてしまう。
今日はいつもよりも登校時間が遅いから
もっとゆっくり眠れただろうに、
体は興奮しているみたいで
もう一眠り……とはなりそうもなかった。
眠りにつけないのなら、
いっそあいつへの告白の言葉を
考えようかな……なんて、
思い机に向き合い、
ルーズリーフに言葉を書き出した。
『好きだ』
これじゃあ、シンプルすぎるか?
『愛してる』
これは、重すぎるか……?
『ずっとそばにいてくれ』
うーん、かっこつけすぎな気がする。
あっという間にルーズリーフは
文字で真っ黒に染まってしまい、
俺はため息をつくなり
その黒く染まった紙を
くしゃくしゃと丸めてゴミ箱へと
投げ捨てた。
こんなことしたって、
結局はあいつに話しかけたら
練習したセリフも
考えていた言葉一つ一つも
思い出せやしないのに。
……こんなことをしている間に
あっという間に時間は過ぎて、
午前8時を迎えようとしていた。
「そろそろ、準備始めるか。」
俺はそう呟くと自室を出て、
最後の登校の準備をし始めた。