エリート航海士と結婚したら、溺愛されて愛の証を授かりました。



「これは、私が拒否したらどうなるんですか?」

「あぁ! そういえば、そうでした……その場合を考えていませんでした」


 何、この人自信満々なの? それとも、マザコンなの?
 

「すみません。俺、実のところあなたを一目見た時にビビッときたんです。なので、母と話していた時に調月さんの名前と同時に顔が思い浮かんだんだと思います」

「そう、ですか」

「はい。結婚すると言っても、現在就いているのが海上職をしているのでまた数週間後にはまた海の上になります。ですが、来年から三年ほどは陸上職になる予定です」


 交久瀬さんはとても真剣な表情で話すからこれが冗談で言っているわけではないと分かる。そんなにお見合いしたくないのだろうか……?




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