【完結】たこ焼き屋さんの秘密。
「いただきます」
ビールと熱々のたこ焼きの相性はまさに抜群だ。
「うまーっ」
冷えたビール美味しい、最高。
「あっつ……!」
まだ中は熱々で、チーズがトロッととろけて伸びるのがまた最高だ。
「これこれ、間違いない」
やっぱり仕事終わりのビールもたこ焼きも、格別に美味しい。頑張って仕事したかいがあった。
私はこのために生きているようなものだ。
「チーズうまー」
ビールがグイグイ進んでしまう。 たこ焼きだけでは足りない私は、更にさきいかに枝豆などのおつまみも追加した。
こうなると気分はもう、まるで居酒屋だ。
「熱いけど、美味しいよー」
あのお兄さんの作るたこ焼きって、なんでこんなに美味しいんだろう?
週に三回とか四回とかは食べてるのに、いつ食べても美味しい。なにを食べても美味しい。
「チーズ……たまらん」
この伸びるチーズの背徳感がたまらなくて、あっという間に食べ終えてしまった。
「ごちそうさまでした」
さて、お腹も満たされたことだし、お風呂にでも入ろうかな。 今日は本当に疲れたし、早く寝ようかな。
そういえば、あのお兄さんの名前、知らないな。
後で聞こうかな?