ヴァンパイアに魅せられて〜絆〜
「いや、行けばそれなりに仕事はあると聞いている」


そもそも、仕事なんて見つける気はないのだからどうでもいい。


昔、城を抜け出して遊び歩いていた時にスラム街の存在を聞いた事があった。


その時は、そんな情報に価値があるとは思っていなかった。


それが罪だということは今はわかる。


「以前はな。今はまともな仕事にありつけるものはごくまれだ。何か特技でもあれば話は別だが…………」


リーヤは興味深げに私を見つめる。

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