ヴァンパイアに魅せられて〜絆〜
「有り金、全部出してとっとと失せな」


国境付近は治安も悪く、山賊や海賊が頻繁に出ているらしい。


国境に近いこの小屋も標的の例外とはなってくれなかったらしい。


刀をもった男が十数人なだれ込む。


一番近くにいた、リーヤとハヤテは言われるがままに小屋を後にした。


リュートは当然、私をかばう。


万が一、血が一滴でも流れれば、その蜜のように甘い香りで正体がバレてしまう。


「ほぉ、女が3人か・・・」


頭らしき男が3人を値踏みする。


「お前は、母親か?」


「・・は、はい・・・」


震える声で答えるリュート君の母親から彼を奪う。
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